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第1話 日常⚠
「はいは~い、皆さ~ん。零 きてくれたよ~w」
「ふっはははwww それ、来たんじゃなくて来させたんだろーが」
「や、だ...離してください....っ!!」
僕は一人の男子に腕を引っ張られ、いつもの空き部屋につれてこられる。
無駄だとはわかっているが嫌だということを伝える。
弱弱しい声で。
「いや、お前に拒否権ねぇから。逆に感謝して欲しいくれぇだぜ?いつも一人のお前と遊んでやるんだから、な!!」
「うぁっ!!!いッ....ごほッ、げほ....っ!!うッ!」
そういって僕を連れてきた彼、諒 が僕の背中を蹴り飛ばす。
背中に激痛が走り、反動で前に倒れる。
それが始まりの合図のようで、座っていた奴らが僕を蹴ったり殴ったり好きなように痛めつける。
顔は狙わずに、身体だけ痛めつける。
顔を怪我していると、先生に気付かれるからだろう。
休む暇なく、次々に痛みがやってくる。
腕、腹、足、胸、背中
重い蹴りが入れば僕は咽せ、首を絞められれば僕は変な音を出しながら呼吸をする。
それが面白いようで、僕を痛めつける奴らはゲラゲラと笑う。
これが僕の日常。
毎日行われる暴力行為に、僕の身体は多くの痣を作る。
それを見るたびにあぁ、僕はまた抗えなかったと悔やんでいた。
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