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アオキ14
「もっとそんな声を出してみろ」
思わず出てしまった甘い喘ぎに紅鳶は満足げな笑みを浮かべると、アオキの両乳首を指先でつまみ上げた。
「いやぁ…っ……あっ」
ビリビリとした快楽が全身を駆け巡り、その快感から逃げようと無意識に身体がベッドの上方へとずり上がる。
すると、強い力で引き戻され今度はくるりとうつ伏せにされてしまった。
そのまま上体を押さえつけられると、自然と腰を高く掲げる体勢になってしまう。
「どこに逃げる気だ?お前にはもう逃げる場所なんてどこにもないだろ」
紅鳶はベッドの横にあるサイドボードから香油の入った陶器を取り出すとアオキの尻の狭間にたっぷりと垂らした。
トロリとした香油が自分の下腹部に垂れ落ちていく様と、その様子を見て高揚する自分の表情が姿見の中にはっきりと映し出される。
そして、そのアオキの卑猥な姿をじっと見つめる紅鳶の姿も。
「はっ…あっ、あ、紅鳶様………っ」
トロリと垂れた香油が蕾から陰茎までを辿っていく感覚にも感じてしまい、腰が勝手に揺れてしまう。
頑なに開こうとしなかった肉体は徐々に綻びはじめていた。
自分はいつからこんなに感じやすい身体になってしまったんだろう。
これ以上感じたら今まで必死に守ってきた何かを失ってしまう、そう思っているのに香油を纏わせた紅鳶の手がぬるついた陰茎に絡みついてきてアオキは再び悲鳴のような声を上げた。
「ここを弄られるのが好きみたいだな。沢山擦ってイかせてやろうか?」
姿見の中の紅鳶がニヤリと笑いながら、アオキの股間を揺すってくる。
紅鳶の手のひらに包まれた先端から愛液が滲み香油と混ざって彼の手を濡らした。
「はぁ……あっ、いや…いや……」
シーツを力一杯握りしめ、アオキは最後の力を振り絞って抵抗する。
「かわいい顔してるくせになかなか強情だな」
双丘を広げられ最奥に潜む後孔を剥き出しにされる。
香油をたっぷりと含まされたアオキのそこはクチュリと濡れた音を立てて広がった。
ズクリと下腹部が疼き、そこを何かで掻き回して欲しくなってしまう。
「…っあ…もう許して…俺は…これ以上……自分を失いたくない」
唇を噛み締めながら必死に告げると、今度は鼻先で笑われた。
「自分を失いたくない?笑わせるなよ。今までそうやって張っていた意地が何の役に立った?なくしてからの心配なんて一度でも何かをやり遂げてから言ってみろ」
紅鳶の言葉にアオキは瞠目した。
「な…に…」
「お前の容姿と身体ならここの一番を張ることもできるってことだ。見てみろ、自分の顔を。今のお前の顔は男を誘う顔だ」
促されて鏡を見ると、そこには発情しきった自分のはしたない顔が映っていた。
快感に潤んだ瞳、顔を真っ赤に染め、だらしなく弛みきった口端からは唾液がこぼれている。
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