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ゲスト7
音もなく部屋に入ってきた幹弘に声をかけられて、俺は恐怖で身体が縮みあがる。
龍二を強く抱き締めている俺を見下ろして、幹弘はにこりともせずにこちらを見ていた。
「おじさ…どう?」
俺と向かい合わせで拘束されている為、龍二は背後の人物が誰か分かっていない。
そもそも正気では無かった龍二は幹弘の事を覚えていないかもしれなかった。
幹弘の声は聞こえたであろうが、姿は見えていない人物に俺が怯えているのが不思議なのだろう。
龍二は後ろを振り返ろうとしているが、俺は龍二の頭をがっちりとホールドしているせいでもぞもぞとする感覚だけが肌を刺激している。
「しかも何で前も後ろも勝手に抜いちゃってるのかな?」
「ごっ…」
腹の違和感の方が強く、その違和感から逃れたい一心で後ろの異物を引き抜いた。
そして龍二と接合させられていた罪悪感から、なんとか身体をずらして引き抜いてしまっていたのを今責められている。
幹弘の表情からもこの後ただでは済まないことが分かった。
散々辱しめを受けたのに、まだ終わっていない事に逃げ出したい気持ちだが龍二だけはなんとか守らなければという思いで龍二を更に強く抱き締めて幹弘から遠ざける様にする。
「今の浩介は、まるで敵から子猫を奪われまいと守る親猫みたいだね。何度もおっぱい吸われて母性でも芽生えちゃった?」
「なっ!」
「確かに、目の前にそんな立派な勃起乳首見せ付けられたら子猫なら吸いたくなっちゃうよね」
幹弘は俺の事を嘲笑うみたいに口角だけを上げて笑った。
こんな身体にしたのはそもそも幹弘だし俺の意思など一切関係なく、倶楽部で調教させたのも幹弘だ。
俺は言い返そうと思ったが、言葉をグッと飲み込む。
言い返したところで何も変わらないだろうし、何よりも今より酷い仕打ちを受けるかもしれないと思ったら言葉を飲み込む方が簡単だった。
「それで?何で俺に許可なく好きな事してんの?」
「え…」
すっと真顔になった幹弘に俺は言葉が出なかった。
何と言えば許して貰えるかなんてそんな小手先の小細工は通用しないだろう。
そもそも何を言ったところですることは決まっているのではないだろうか。
ただ俺の反応を見て楽しんでいるだけかもしれない。
そんな考えが俺の頭を支配する。
「まぁいいや。義理とはいえ、自分の弟には挨拶しないとね?」
「いたっ!」
「龍二!!」
幹弘が龍二の腕を掴んだと思った時には、俺達を拘束していたベルトは外されて龍二と引き離された。
龍二は腕を捕まれた痛みに顔を歪め、俺は痛がる龍二が心配で手を伸ばす。
「昨日から顔は合わせて居たけど、正気の時ははじめましてかな?お前の腹違いの兄に当たる國松幹弘だよ」
「え…はら?」
「國松の家に居る…何て名前だっけ?長男とだってお前も血が繋がってないだろ?俺もお前と立場は一緒だって話だよ」
ゆっくりと振り返った龍二と目が合ったのか、幹弘は貼り付いた様な作り笑顔を浮かべた。
俺も長い間幹弘と居たわけではないが、表情の機微が不本意ながら分かるようになってきている。
龍二は状況が分かって居ないのか可愛らしく首を傾げたのが見えた。
しかしそんな可愛らしい仕草も幹弘には全く効果が無く、クスクスと人をバカにしたような笑い方に変わる。
「國松の家では随分自由にしてたみたいだな?」
「何でそんな事知って…」
「長男のアイツは若い頃のクソジジイに見た目も中身もそっくりだ。でも俺は母親のお陰であのクソジジイから逃げられたし、クソジジイが俺を見付けた頃には可愛げもないおっさんになってた。俺の時と違ってお前はキレイな母親にそっくりで、都合のいい事にまだ子供だ。お前の母親がしていた肉便器の役目を代わりにさせるにはぴったりだろ?」
「お…まえ…何言ってんだ」
「お前はあいつらに肉便器にされるために作られて、連れて来られたって事だよ」
幹弘の言葉に、龍二は後ろから見ても肩が震えている。
こんな子供に聞かせる話では無いことは分かるが、俺は幹弘の許可が出ていないので動けない。
勝手に動けば龍二にも罰が与えられるかも知れないと思うと、動く事を躊躇してしまう。
幹弘の最後の一言に俺は我慢出来なくなって龍二を取り返して胸に抱いた。
明らかに龍二の目には動揺が見える。
「こ、子供にそんな事言わなくても!」
「実際にそうだろ。母親が子供養うのにあいつら親子の肉便器してたって事も、父親と腹違いとは言え兄の依頼で拉致して肉便器に調教されてるんだからな。でも良かったな?あいつらの所には帰らなくて良いらしいぞ?」
「そう…なのか?」
「嘘じゃない。あいつらは倶楽部の基準に合わなかったんだと。だから、お前は今のご主人様の所へ帰れるぞ」
幹弘の言葉に俺は納得できなかったが、龍二はほっと胸を撫で下ろしていた。
そんなに今のご主人様とやらが好きなのだろうか。
そんな龍二の反応を見ていると、俺もいつか幹弘の事が好きで好きでたまらなくてどんな要求にも応えたくなる日が来るのかと思うと恐ろしかった。
俺は龍二を更にぎゅっと抱き締める。
「まぁ。この情報は俺がお前と親族なのと、オーナーと顔見知りだから知り得た情報だから嘘偽りはない。しかし、浩介?」
「はい」
「分かってるよな?」
龍二の反応に満足そうな幹弘の顔がまたすっと真顔になる。
しかし声は少し猫なで声の様な声で俺の名前を呼ぶ。
勝手に取った行動を言葉で咎められない事が逆に怖かった。
俺はこくんと頷くと、龍二から手を離して後ずさる。
震えそうになる手をなんとか膝の上に押し付けて動かない様にして幹弘からの命令を待った。
「龍二にたっぷり出して気持ち良かったか?このままじゃ龍二は腹を壊してしまうかもしれないなぁ」
「それは…」
幹弘は凄くわざとらしい口調で俺に問いかける。
確かに欲に負けて龍二の中で年甲斐もなく何度か果てたのは確かなのでぐうの字も出ない。
俺が何も言えずに下を向いていると、幹弘が近付いてくる気配がした。
つい肩が飛び上がりそうになるのをなんとか止めることができたが、幹弘を直視することが出来ずつい目が泳いでしまう。
「ひっ!!」
「浩介には俺の可愛い弟の孔を舌で掃除してもらおうかな」
顎を捕らえられ、口の中に指が侵入してくる。
そのまま舌を親指の腹で撫でられた。
さっきまで龍二の事などどうでもいいという態度だったのに、俺にわざわざ弟と言ってのける。
また首輪に指をかけられたので、俺は急いでベッドから降りた。
首輪を引かれれば、首が締まって苦しいと分かってるので俺は自発的に動くしかない。
「さぁ。お前も今から綺麗にしてもらおうな。足は自分で抱えておけ」
「う、うん」
幹弘はベッドの端にまた龍二を誘導して自分で足を抱えさせた。
龍二は幹弘に頭を撫でられたのが嬉しかったのか口元に笑みを浮かべている。
一方の俺は、ベッドの下で両膝をついて座っている状態だ。
「浩介掃除!」
「はっ、はい!」
上から降ってきた言葉に、俺は躊躇する暇もなく龍二の体に顔を埋める。
散々中出ししてしまった孔は息をするようにパクパクと収縮をしており、胎内からは俺が放った精液がその度に溢れてきている。
俺は幹弘に言われた通り舌を伸ばすと、龍二の胎内に舌を埋めた。
舌に力を入れると、孔の縁にきゅっと力が入る。
そんな龍二の反応を無視して、舌を上下に動かすと太股が震えるのが分かった。
わざと幹弘に聞かせる様にじゅるじゅると音を立てて自分が放った精液を吸い出し咥内に溜まってくる精液を無心で喉を鳴らして飲み込む。
不思議な事に不味いとは感じないが、喉に絡み付く様で飲み込みにくい。
「おぁっ!!し、舌ぁ…すごっ」
「自分の精液でも美味しいのか?そう言えば龍二のも凄く旨そうにしゃぶってたし、今じゃ品行方正だった浩介も精液とチンポ大好きな淫乱だもんな」
龍二と俺が見える場所に座った幹弘は、感心した様に俺達を眺めている。
幹弘の言葉に、背筋に快楽が這い上がってくる気配がしていた。
確かに今状況だと何の躊躇もなく龍二の胎内にぶちまけた自分の精液を啜る変態だし、幹弘の言葉にも身体は反応している。
頭では幹弘の言葉を否定しているのに、身体は勝手に動いてしまっていた。
俺は身体の反応を隠す様に、更に大きな音を立てて龍二の孔に吸い付く。
部屋には液体を啜る厭らしい音が響いていた。
「ほじ…ほじっ…きもちっ!!」
「浩介の逞しい背中に付けた鞭の痕も、プレイ用の鞭だったからか時間が経ったら消えてきたな。鞭の痕が付いた背中を厭らしくくねらせながら龍二のケツ孔掃除して、やっぱり浩介は奴隷の才能があったんだな。ほら、龍二なんて気持ち良くて潮吹きまでしてるぞ?」
幹弘に背中をなぞられ肌が粟立つ。
恐怖とも快楽とも取れぬ、正にぞわっとした感覚だ。
身体が幹弘からの刺激に反応している間に、龍二の身体が面白い位に跳ねて額に何か熱い液体が飛んできて髪を濡らす。
舌が引き千切られるのではないかと思うほど強い力で孔が締まったので、龍二が絶頂した事を悟った。
「しっ、舌掃除…終わりまひた」
ぷはっと息を大きく吸い込み顔を上げると、機嫌の良さそうな幹弘と目が合った。
思わず出た言葉の後に、大きく口を開けて咥内に何も無いことを見せる為に舌を出すとぽたぽたと唾液が床に落ちる。
額から流れてくる液体も頬を伝って床にも落ちるが、唇を伝って口の中にも入ってきた。
目に入らない様に目を瞑った所でクスクスという笑い声が聞こえる。
「龍二の潮吹きのせいで、浩介がびしょびしょだな。せっかくだから、二人とも洗ってやらないといけないな!ほら龍二も呆けて無いで、行くぞ」
実に機嫌の良さそうな声で幹弘が言った言葉は、本物の犬の手入れをするのではないのかと思えるような内容だった。
口を開けたままの俺は目を瞑ってしまっているので状況が良くわからないが、首に微かな振動とカチッという金属音からリードが付けられた事が分かる。
これからまた何かをされるのだろうが、機嫌がいいので少しはマシかも知れないと淡い期待をしながら俺はリードを引かれた方向に四つん這いのまま移動していく。
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