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ゲスト6
俺は襲いかかってくる全身の痛みに意識を飛ばすこともできず、焦燥感にかられていた。
龍二はやっと俺の乳首を吸うのを止め、ペニスが挿入されたままにも関わらずすうすうとまた寝息を立てはじめた。
乳首に当たる吐息で乳首が更に反応して龍二の唇に当たる。
乳首が唇に触れる度に腰が跳ね、龍二に挿入しているペニスが動いてしまう。
気持ちよさで腹に力が入って腹の中に残っている異物が少しずつ外に押し出されてきていた。
排泄をしている様な感覚に、恥ずかしさと同時に罪悪感が胸を苛む。
「くそっ…外れない」
幹弘が部屋を出る前に拘束をしていったせいで、龍二から体を離すこともできない。
とりあえず龍二から極力体を離そうとするが、金具がガチャガチャと音を立てるだけで体勢は変わらなかった。
寧ろ動いたせいで腹部の痛みは増し、反らせた背中からは鞭で叩かれたところがじくじくとした痛みを放っている。
そもそも腹に入れられた物が何かは分からないが、幹弘は今は居ないのだから抜いてしまおう。
中途半端に抜け出しているせいで排泄感が凄く、そのせいで腹部の痛みが増幅している様にも感じる。
腕はなんとか動かせるので後ろに手をのばす。
おそるおそる孔から出てきている物に触れると、体内から排出された部分なので外気に触れて冷たくなっていた。
意を決して下に引っ張ると背中に悪寒がはしる。
俺から飛び出している物体を掴んだ触感はゴムのような弾力があったて分泌物のせいかぬるぬるとしていた。
その触感が益々俺の嫌悪感を増幅させる。
「気持ちわる…いぃぃっ!!」
あまりの気持ち悪さに鳥肌がたってきた。
気持ち悪さを我慢して残りを引き出す事に専念しようとした矢先、歪な形で凝固したのか大きな物が孔を押し広げる。
孔を押し広げながら出てくる物に手が止まりそうになるが、俺は震える手を誤魔化しながら残りを引っ張った。
「うぅうっ…はぁはぁ」
後ろの刺激で龍二の中にまたしても射精をしてしまって罪悪感が募るが、その時の一瞬体を反らせてしまった事で龍二の口に乳首が当たってしまった。
唇の刺激にうっすらと目を開けた龍二は何を思ったのか、またしても俺の乳首に吸い付いてくる。
ちゅっちゅっちゅっと可愛らしい音をたてながら乳首を吸われると益々罪悪感が大きくなってきた。
自分の息子より幼く、おそらく幹弘が言っていた様に俺達の教え子位の歳であろう龍二の頭を左手で撫でる。
龍二の頭を自分の胸に押し付けない様に気を付けながら俺は異物の排出を再開した。
あとどれだけの長さがあるのかは分からないが、俺は腹に力を入れて右手で異物を掴む。
龍二に挿入したまま乳首を吸われ、自分の中にある異物を引き抜く作業は背徳感と罪悪感で胸が押し潰されそうだった。
「んっ!!りゅ…うじごめん…な?」
やっと異物の端に来たらしく、俺の中からぷぽっと空気を含んだ音と共に異物が抜け落ちた。
俺は何度目か分からない射精を龍二の膣ですると龍二がふるりと震える。
俺は龍二に謝るが、当の本人は俺の乳首を吸いつつうっすら目が開いているだけで何の感情も読み取れない。
寝ぼけているのか、覚醒して居るのかさえも定かではないが俺はとりあえず罪滅ぼしの意味も込めて龍二の頭をなで続けた。
龍二の髪はちゃんと手入れをされている様で汗で少しベタついてはいるが、さらさらとした手触りだ。
「りゅ、龍二?そろそろ離してくれな…」
「むぅぅ!」
龍二に乳首を吸われ続けてどれくらい時間が立ったのか分からないが、龍二を引き剥がそうと肩を押したが不満げな声をあげられ尚且つ腕を払われてしまった。
完全に小さな子供の様で微笑ましくはあったが、俺の身体は乳首の刺激に反応してしまっている。
龍二の身体の事を思うとこれ以上胎内に射精するのも忍びない。
そう思い何度か引き剥がそうとするのだが、俺達を拘束しているベルトのせいで完全に引き剥がすことも難しかった。
俺は諦めて龍二の頭を撫でてやる。
「んっ。むぅ」
「ごめんな。お前も苦しいよな…」
二人の腹の間で苦しそうにしている龍二のペニスを撫でると、乳首を口から離した。
そのまま指を輪にしてゆるく上下に動かしてやると、後ろがきゅっきゅっと締まる。
ペニスを刺激しながら頭を撫でていると、龍二は短い息を繰り返していて俺の手にペニスを擦り付けるように腰を浮かせてきた。
腰を浮かせることで俺のペニスが抜けてくるがその刺激にも背中を震わせる。
俺はそのまま少し腰を引いてやったことでペニスが完全に胎内から抜け落ちた。
俺は安堵のため息が漏れるが手は止めない。
「ちっ!ちん…ちん…だめ!!」
「ここで止めると辛いぞ?」
「ごしゅ、ご主人しゃまに…ちんちんでっ、きもひよくなったらおこられちゃっ」
恍惚の表情を浮かべていた龍二が急に暴れだした。
俺は辛いと分かってはいるが手を止めてやると龍二がポロポロと涙を流して怯えだす。
俺は迂闊な行動だったと反省しつつ龍二を抱きしめてやった。
幼い言葉で話しては居るが、龍二はそういう風に調教を受けたのだろう。
男としてペニスでの快楽を禁じられ、だからと言って女に成れる訳でもないのでペニスに与えられた刺激はやはり気持ちがいい。
抗う事が難しい快楽を禁じられるのは本当に辛いと俺は良く知っていたのにと反省していまった。
「余計な事して悪かった。今はお互い動けない状況だから大人しくしていような?」
「うん」
俺は龍二を抱き締めたままでまた頭を撫でてやった。
すると、龍二は俺の胸に頭を擦り付けてくる。
俺は司が赤ん坊の時に良くやったみたいに龍二の額に軽く唇を当ててやる。
小さくちゅっというリップ音がした。
「ふふふ」
「落ち着いたか?」
背中を撫でているうちに、龍二の呼吸がゆっくりとした物に変わってきた。
俺が額に唇を寄せた事でくすぐったかったのか小さな笑い声があがる。
髪を指で漉きながら声をかけると、龍二が俺の顔を見上げてきた。
目尻に涙が溜まっていたので、それを人差し指の背で拭ってやる。
改めて龍二の顔を視ると本当にあどけない顔をしていて、再び罪悪感が頭をもたげてきた。
「おじさんもあいつらに酷いことされてんの?」
「あいつら?」
「俺、友達と遊んでてコンビニで友達と別れた所で黒い服着た奴等に拉致されたんだ」
龍二は完全に落ち着きを取り戻したのか、口調も普通だったが気になる事を言い出した。
黒い服を着た人物には心当たりがある。
ダイヤが居る倶楽部の奴等だろう。
俺も断片的な情報しか知らないが、俺や龍二は依頼品と呼ばれている所謂拉致されてきた人間だ。
依頼品は金さえ払えばどんな人物でも拐ってきて倶楽部で調教を行って立派な奴隷に仕上げてから依頼者に引き渡される。
正に俺はその依頼品なのだ。
幹弘の依頼で倶楽部に拉致され、徹底的に快楽を身体に叩き込まれてしまった。
そして現在幹弘によって追加の調教の真っ只中なのだが、龍二も拉致されて倶楽部に来たのかと思うとこんな年端のいかない少年を調教して性奴隷にしようとする依頼人が居ることにも教育に携わって居た者として憤りを感じる。
「俺は…」
「でもご主人様は優しい時もあるよ」
「そうか」
自分の状況も良く分かってないので、言葉に詰まってしまったが龍二はそんな俺の事を気にすることなく色々と教えてくれた。
母親は事故で亡くなったらしく、実は自分は愛人の子供だったことを知って父親に引き取られたがやはり父親の家では肩身が狭く家族とは仲良くはなれなかったそうだ。
父親は本妻とは離婚していたが、家には龍二の腹違いの兄が居たらしくよく嫌みを言われたり嫌がらせを受けて居たと話してくれた。
そう言えば幹弘も龍二とは腹違いの兄弟になると言っていた気がするので、二人の父親とは中々に破天荒な人だったのだろう。
そんな家で心許せる人も居ないしで生活は荒れていったらしい。
友人の家やネットカフェ等を転々としながら学校に通っていたそうだ。
学校に行っていたのは素直に偉いなと思った。
「ふぁぁ」
「沢山話を聞かせてくれたもんな」
「おじさん男だけど、母さんと似てる気がする」
大きなあくびをした龍二に俺は微笑みかけてやると、眠そうな目をしながら龍二が俺に身体を寄せてくる。
龍二の言葉に元々拘束されているせいで物理的に離れられないのに、すり寄ってきた龍二に愛しさが込み上げてきた。
今の状況とは全く違うが、司がまだ小さな頃に一緒に身体を寄せあって寝た事を思い出す。
今は感情の起伏が激しく、些細な事なのに目頭が熱くなってきたのでそれを隠す様に龍二の頭に顔を埋める。
何でこんな素直な子がこんな所に居るんだろうか。
色々な気持ちが波のように次々と押し寄せてきた。
「龍二はここから逃げたいと思わないか?」
「おじさんは逃げたいの?」
「あぁ。とっても会いたい人が居るんだ」
俺は龍二の頭に顔を埋めたまま、質問をしてみた。
しかし、俺が予想していた返事ではなく不思議そうに質問を返されてしまう。
俺は幹弘にお仕置きされても、どんな事をしてでもここから逃げて司に会いたかった。
龍二にはここから逃げて会いたい人は居ないのだろうか。
「俺はいいかな。父親と兄貴が居る家には帰りたくないし、逃げても行くとこないし、もうお仕置きとかされたくない」
「そうか…」
俺はそれ以上言葉が続かなかった。
帰る家もなく、ここから逃げてもすぐに連れ戻されるのは確かに辛い。
俺も司が居なければ心が折れてしまっていただろう。
既に何度か心が折れそうになっているので、早く逃げなければという焦燥感すらある。
「寝てる間にそんなに仲良くなったんだ」
「ひっ!!」
突然上から降ってきた声に、俺は恐怖で龍二を守る様に強く抱き締めた。
幹弘が帰って来てしまったのだ。
これからまた苦痛の時間がはじまってしまう。
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