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第19話
「ひゃ、め」
声もうまく出せない。車の揺れも手伝って、いつもより突かれる範囲が変則的。ちょっと泣きそうになる。
「ハニー、心配ない、俺に身を任せて」
自分だって息も整わないのに、とにかく俺のことばかり心配する。
気づけば彼も汗だくで、お互いの肌に汗が擦れていた。
もうダメだ。
体の奥から湧き上がるみたいな快感の痺れを感じる。彼も俺の変化に気づいたみたいで、余計に奥ばかり突き上げてくる。
「やめっ、やだっあ」
奥の方突かれるとホントヤバい。最近開発され過ぎて、本当に奥の方まで侵食されることが心地よくなってきていた。
中が、彼を離すまいと強く締め付ける。
息を詰まらせた彼が俺の中で果てた。同時に俺もだらしなく彼の腹に擦り付けるみたいに果てる。
「っ、はぁ」
一気に力が抜けた。体に力が入らなくて彼に縋り付く。
「大丈夫か? 無理をさせたな」
彼の方はまだまだ余裕みたいな口調で、ちょっと悔しい。軽く背中を撫でられて顎を肩に預けられた。
「愛してる」
そして甘ったるく言うからたまらない。
彼の熱も俺の中に馴染んで、俺の熱と一体になる。
何度かキスを交わして息を整えると、お互いにようやくひと段落した。
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