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お仕置き4
「他の男はよくて俺はダメだというのか?」
いつも鷹揚で、泰然自若な彼らしからぬ発言にマツバは戸惑いながら西園寺を見つめた。
彼は眉間にしわを寄せ、苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「違いますっ…旦那さま……っ」
「違う?ならこれは何だ?」
心底忌ま忌ましいといった様で西園寺の指先に下着を弾かれた。
「これは……」
「どんな理由があるにしろ、俺に対して不躾な態度をとったのは事実だろう」
そう言われてしまうとマツバはぐうの音も出ない。
確かにこの下着は前の客に穿かされたものだ。
しかし老紳士はマツバにこの下着を穿かせると、肉体には一切触れず、他愛もない世間話をして帰って行った。
下着をつけたまま西園寺の待つ蜂巣へ行ってしまったのは、次の座敷に西園寺が待っていると知り、いてもたってもいられなくなってそのまま飛び出してしまったせいだった。
それをなんとか説明したいのに、西園寺の突きつける正論がマツバの口から言い訳を奪い、抗う術を押さえ込む。
「………悪い子だ」
「あっ……!」
低い声が耳に注がれてぐりっと手首を捻られた。
中に埋められた指が媚肉を次々と抉り、マツバはぞくぞくと背筋を震わせる。
西園寺は嗜虐も露にマツバを見下ろすと、後孔を犯していた指をずるりと引き抜いた。
4本の指で掻き回されていた孔はぽっかりと口を開け、中を穿つものを欲しがり切なげにひくつく。
「……あ……っ…あ…旦那さまぁ……」
はしたないと思いながらも、欲しがって揺れる腰を止められない。
「欲しいか、これが」
押しつけられたのは灼熱の塊だった。
布越しからでもわかる西園寺の圧倒的な大きさと太さに、マツバの後孔はひっきり無しに収縮する。
「ほしい、です」
目尻を紅く染め、涙を浮かべながら懇願する。
すると、発情した顎を捉えられグイと上向かされた。
「お前を一番満足させられるのは誰だ」
真っ直ぐに突き刺すような視線に射抜かれて、マツバはヒクッと喉を鳴らす。
普段の彼をかなぐり捨てた西園寺を前に、男娼としてのマツバの心は大きく揺さぶられた。
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