192 / 234
お誘い
「んぁああああああっ!!」
「くッ…………!」
イったばかりの翔の性器を擦り、あからさまに潮吹きへと促した
恐らく潮吹きに関しては経験のない翔、上手くいくかは分からなかったが翔は見事に潮を吹いた
びしゃっとオレの腹に掛かる透明の液体
潮を吹く瞬間に翔の中がぐっと締まったことにより、オレも翔の中へと射精する
びゅるるるっと長く出続ける濃い精液は、ぱっくりと開いた翔の中へと注ぎ込まれていく
オレはますます翔の生まれながらのポテンシャルに感動させられるばかりだ
だってはじめての潮吹きで辺りがびしょ濡れになるほどの量
しかも中出しされていることに気付くと、またぴちゃぴちゃと辺りを濡らす
エッロ………………
これは潮吹き癖を付ければますますエロくなるだろう、と心の中で新たな野望が生まれた
「いっぱい吹けて翔はすごいな?」
「いっ、ぱい…………っ」
「ん、翔は潮吹きも上手に出来るんだな?」
「………………ん……」
翔を煽てるように褒め称え、潮を吹くことがすごいことだという感覚を植え付ける
これできっと、翔は罪悪感を感じることなくこれからものびのびと漏らしてくれるはず
オレの言葉にこくん、と小さく頷く翔
性行為中で、中でも絶頂後は特に意識が飛んでぽやぽやしていて可愛らしくなる
「あ……アキは……?中でぴゅってした………?」
「ん、中出しさせてくれてありがとな」
「きもち……かった……………?」
「ん、すっげえ気持ち良かった」
な、何その言い方…………っ
翔の子供っぽい言い回しときゅるんとオレを見上げる瞳があまりにも可愛くて、危うくのたうち回るところだった
そんな間抜けな姿を見せるわけにはいかないオレは、翔のそこからあくまでスマートな男を装って自身のものを抜こうとする
ぐぷ…と中に出した精液が泡立つような男と、んっと翔の小さな喘ぎ声
「んンッ…………!」
「っは………………」
そして翔の穴から自身のものずるんっと抜き取る
すると翔の性器からまた、ぴゅっと少量の潮が吹き出される
ああもう
今日はすげえいいもの見られたし、今までで一番本能に従うようなセックスが出来た
だからもう、二度目を求めるなんてのは辞めておこう
愛する翔のために、セーブしよう
そう思った時だった
「あき………っ、そ、その………」
「ん、どうかした?」
「あ…………ぅ……その…………」
翔の体を拭く濡れタオルを取りに行くために立ち上がろうとしたオレの腕を、翔がパッと掴んだ
そしてベッドにぺたんと座り、視線を泳がせ何か言いたげな表情をする
どうしたんだろう
もしかしてオレが無理をさせてしまったせいで、体を痛めたのだろうか
それとも腰が立たなくなったのだろうか
そう心のどこかで不安を感じ始めた、その時
「……も、もういっかい………しよ……っ?」
「へ……………っ?」
「も、もういっかい………エッチしよ……?」
オレを見上げ、首を傾げながら翔は言った
よく分からなくて口をぽかんと開けたままのオレは、一度その真っ白い体と可愛らしい顔をじっと見つめてみる
翔のにせもの?
それともドッキリ?
そう思ったが目の前の翔は、正真正銘オレのしる翔だし
こんな状況でドッキリだなんて翔自身が身を滅ぼすだけだ
だったらこれは……………
「もう1回、抱いてもいいの?」
「…………んっ」
「翔、辛くない?」
「辛くなんか、ない………」
夢と現実の区別を付けるため、半信半疑でオレは翔にそう尋ねた
するとちょこんと唇を尖らせた翔は、オレの問い掛けに小さか頷きそして辛くなどないと首を横に振った
ゆ、夢みたいだ…………
諦めていたオレからのお誘いを、翔がしてくれるなんて
2回目のチャンスを、翔がくれるなんて
まるで心の中の強い欲求を読み取られたみたいだ
「翔っ…………………!」
「うわっ………!」
心の底から嬉しくて、オレはガバッと翔の体に抱き付いた
だが嬉しかったのは、何ももう一度翔とセックスが出来るからではない
翔からオレに、誘ってくれたという行動そのものが嬉しかったのだ
キス意外あまり求めてこない控えめなあの翔が、オレのために二度目を与えてくれたんだ
それが、オレは嬉しくて幸せなんだ
「ありがとな、オレ、優しくするから」
「…………いいよ……アキの好きにして……」
「もう、あんまり煽るようなこと言わねえの」
「んッ……………」
ぎゅっと翔を抱きしめ幸せを噛み締める
翔もその細っこい腕をオレの背中に回して、どこか甘えるように頭をぐりぐりとしてくる
そんな翔がますます愛しくて、オレはむちゅっと深くその唇を奪いながらゆっくりとベッドに押し倒していく
そしてオレは、ドキドキと胸を高鳴らせながら再び翔の体に手を伸ばした
ともだちにシェアしよう!