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第325話
お兄さんの秘密 80
( 杏果的な閑話 )
王「 ◯ランのボディクリーム、どうやってもドラッグストアには売ってないよな 」
果「 通販だよね 」
王「 今日中には無理だろ 、買いに行く?◯勢丹?高◯屋?」
果「 そんなとこ行ったことない!おまけに化粧品売り場、怖い 」
王「 やっぱりあの人か……」
果「 そうだよね……」
サンドラさんにラインした。
『 サンドラさん、◯ランのボディクリーム知ってますか?』
『 マイド!特別価格
50000円でいいよーー』
『 え?サンドラさん売ってるの?』
『 もち、通販サイト
" エッチでゴー "
アドレスこれ 』
果「 サンドラさん通販サイト持ってるらしいよ 」
王「 なんか、怖えな……」
『 あの、今日中にいるんですけど』
『 じゃ、お昼一緒しよう、どこ?』
『 ごめんなさい、お昼バイト』
『 え?あのラーメン屋?』
『 はい 』
『 んじゃ、そこ行く 』
どーんとゴジラのスタンプ!
果「 エ! 」
王「 ゴジラが火噴いてるよ……」
僕と王国は小次郎のカウンターにサンドラさんがいる姿を想像して更にドヨーンなった。
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後日のこと
「 杏果さぁ、あんなお高いクリーム貰っちゃって、thank you 」
「 は? 」
「 だから、あのクリーム高いやつよね 」
「 だって、そうだって言ったじゃない 」
「 ごめんごめん、
あの容器色似てるけど、あたしのはもっと安いやつだったのよ!
容器ちゃんと見た?
アハハ、相変わらずおっちょこちょいなんだから〜〜」
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え!もっと安くって良かったの!
あのクリームに50000円(サンドラさんの割引は消費税分だけ……)も出したのに〜〜
舌なんか出しても可愛くないぞ!
こんどその中身をサンドラさんに貰ったお尻の黒ずみ解消クリームに替えといてやる。
あの日、レオタード姿に白衣を纏って小次郎に現れたサンドラさん。そして、超絶恥ずかしかった僕。
「 杏果、いいこと!
お尻を黒ずみさせないためには、
締め付けのきつい下着やナイロン製のは避ける。
お風呂でごしごし洗うのもダメ。
今はプリプリを誇ってる尻たぶでもね、乾燥は角質を作るから要注意。
杏果のうす桃色のお尻ちゃんがどす黒くなったらたまらんからな!
淫毛のムダ毛処理ですべすべにしながら保湿もすること。
特に 彼氏 には優しくマッサージしながらモミモミしてもらうこと。
セックスの最中に興奮して鷲掴みなんてさせないのよ〜
あ、ブチューって、お尻キスマークもダメだからな、王国!
はい。このクリームはプレゼント。
お尻ケア専用クリーム
私も使ってます 」
小次郎のカウンターのお客さんはもちろん凍りついちゃった。
そして小次郎の面々は、
昼前に病院から帰ってきた洸紀さんが、
サンドラさんの頼んだ天津飯を、
久しぶりの笑顔と共に大きく中華鍋振るった姿に安堵しながら……
小次郎は今日も大入り満員。
お兄さんの秘密 了
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