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第17話

僕の家のこと④ 中学に入った時、引っ込み思案の僕に友達ができた。 名前はえーすけ、 賑やかで、しょっちゅう笑えることを探してる。 1人で勝手に喋って、笑ってるから、言葉の少ない僕でも頷いていれば良くって、おまけに大人しい僕の面倒をよく見てくれる。 聞けば兄弟がたくさんいるから主張しないと生きていけないし、大人しい僕といると余計な主張しないから助かるなんて言ってくれる。 気が向けば休みの日にも一緒にと、言いたいところだけど、僕には姉貴の為にマネキンになるというお仕事が休みの日には待っているので、中々遊べないのが辛かった。けど、結局えーすけには女装のことをバラさないで済んだ。えーすけが途方もなく鈍感というのも幸いしてw 高校は都立に行ったえーすけとは勿論離れてしまったけど、えーすけが通う学校は父親が教えている学校だったので、なんと受験の時には一緒に父に教わりながら勉強できたんだよね、 良かった、そして、目指した大学も一緒で、何と無くこういうのが親友?なんて思ってる。 顔が好みじゃないらしく(えーすけもそれなりにイケメンなんだけど)良かったよ、姉貴の毒牙にも引っかかる事なしに、穏やかに僕たち2人の友好関係は続いている。

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