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第18話
僕の家のこと ⑤
姉貴の僕をモデルに仕立てる執着は
歳を追うごとに大きくなっていき、僕の普通ではない高校生活が始まった。
中学の頃は可愛い男子の子ども服の延長みたいな学園ルックが多かったけど、高校に入る頃は背も伸びて益々顔が小さくて痩せて手足の長い子になっていったから、
女装させられる事が多くなった。
元々ない脇毛やスネ毛を毎日丹念に剃っているかとチェックされたり、
Vラインを脱毛してと言われたり、(本当に恥ずかしかった、男女どっちの脱毛に行くのか悩みました…結局男性の方に行ったんだけど、なんかね、視線が絡んで絡んで、ビキニラインからあそこの周りはどうしますか?なんて言われて、意味を理解したら、恥ずかしすぎて、気絶しそうだったんだ…大体ドレスの下なのに毛がなんの関係が⁇)
女装、初めは嫌で抵抗したけど、なんせ手芸部の僕はビーズやフリルや、レースに慣れるのも早くて、遂には抵抗なく着れるようになりました。
姉貴の主催するショーやお披露目の時、仮縫いや試着の際にお化粧されてかつらを被って女装するわけ。
爆発的創作力がある姉の思う通り、姉貴の高校卒業後も、後輩達を使って僕を完璧なモデルに変えて入ったんだ。ただ1つの不安は姉の義理の弟、流も後輩としてその仲間にいて、衣装を着替える時も眺めてたり、彼の僕を見つめる視線は、なんかいたたまれなくて、
嫌だったな。
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