12 / 12

卒業とその後

卒業式。 俺は今日高校卒業する。 今まで色々なことがあった。進路のこと、人間関係のこと、親友のこと…。そして、先生とのこと。 いやぁ、思い出すと懐かしい。でもやっぱ、学校生活で一番骨が折れ…ごほん、大変だったのは親友のことだな。うん。 暁、大丈夫かな…。 チラッと親友である暁に視線をやると、すぐ目が合った。苦笑いをしながら口パクで『マエヲミロ』と言われた。うん、大丈夫そう。 無事式も終わり、暁と明後日会う約束を交わした後、青葉先生の元へと走る。 「青葉先生!!」 ガラーっと勢いよくドアを開けると青葉先生はしょうがないなと苦笑いを浮かべた後、手を広げた。 「高橋、こい」 俺は遠慮なく先生の胸に飛び込みギュッと抱きしめた。もちろん、青葉先生も。 俺はしばらく堪能すると、ゆっくりと離れた。そして、右手を差し出し、ニッと笑う。 「浩基さん、俺と友達になってください!」 浩基さんは予想していたのか、くくくっと笑いながら握り返してくれた。 「こちらこそよろしく、譲」 卒業後、幾度のデートを重ね、俺達はようやく恋人同士になり、何度も愛を重ねた。 えっ、浩基さんとの初めての感想? うん!ちょっと痛かったけどめちゃ気持ちよかったよ!ヤバイぐらい! それからの俺達はどうしたかって? 現在、同棲して、毎日ラブラブだよ。毎日エッチするぐらいね…ってそんな恥ずかしいこと言わせるなよ! でも、最近ちょっとだけ不満がある。 俺、ずっと受けなんだよな…別に受けでも構わないんだけどさ。 でも、いつか攻めになって浩基さんをあんあん言わせたい! だって、俺、男の子だもん!               おわり

ともだちにシェアしよう!