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第77話*
「も、もういいから早く進めてくれ……! 血管切れそうだ……」
「……ふふっ、そうかい? じゃあもっと恥ずかしいことしちゃおうか」
「あっ……」
淫液で濡れた手を腰の裏側に回され、中指で尻の割れ目をなぞられる。つつ……と手前に向かって指を這わされ、とうとう秘蕾を探り当てられてしまった。
弾力のある窄まりを指の腹で押され、ひくんと小さく収縮する。
「ふふ、ひくひくしてる。しかも小さいね」
「そ、そういうこと言わなくていい……っ」
「恥ずかしい? お前は理想的な反応してくれるからすごく愉しいよ。言葉だけで攻められる」
「兄上の意地悪……っ!」
「いつもと違う私を見たいんでしょ? 意地悪な私も、たまにはいいよね」
「うっ……」
ぐっ……と力を加えられ、つぷんと中指を入れられてしまう。粘液で濡れていたせいか、あまり抵抗なくすんなり根本まで入ってしまった。
そのまま軽く中を掻き回され、柔らかな肉襞を直接刺激された。自分でも触れたことのない場所を暴かれ、粘膜同士が擦れていかがわしい音が聞こえてくる。
「んっ……ふ……」
頬が熱い。視界が涙でぼやけ、うっすらと官能の汗が滲んでくる。両脚を開かされ、上から裸体を眺められながら、後ろの孔に指を突っ込まれている。
こんなはしたない姿を兄に晒してしまうなど、普段のアクセルだったら恥ずかしくて正気でいられなかっただろう。
――なのに……。
視界の端にちらりと映った自分の股間は、再び天井に向かってそそり立っていた。羞恥を感じつつも、兄に触れられて興奮しているのだ。
恥ずかしいのに気持ちいい――妙な感覚である。決して虐げられるのが好きなわけではないが、兄にやられると頭が勝手に「快感」として認識してしまうようだ。
「はっ……あっ、あ……っく!」
二本目の指を突っ込まれ、体内の圧迫感に呻き声を上げる。付け根まで穿たれて中でバラバラに動かされると、湿った水音がより大きく響いた。
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