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第180話*(リバ注意)

「兄上、そんなに挑発しないでくれ……。頭の血管切れそうだ……」 「ふふ、ごめんね。こっち側は久しぶりで……しかも相手がお前だから、誘わずにはいられないんだ」 「……本当に、あなたはひどい」  そろそろと手を更に後ろに這わせ、感覚だけを頼りに秘所を探り当てる。デリケートなところを触りまくるのは気が引けたので、多分この辺……というところをピンポイントで掻き分け、脚の奥に隠されていた窄まりを発見した。  ――あ……あった……。  肛門特有の弾力ある感覚。直視したわけではないけれど、普通の人間に存在するごく当たり前の排泄器官。それがごく当たり前の場所にあった。  そのことを実感した時、なんだか少しホッとした。兄があまりに人間離れして美しいから、実際に触れてみるまでちょっとだけ不安だったのだ。 「……よかった」 「? 何が?」 「ああ、いや……ちょっとな……」  ざっくりと安心したことを伝えたら、兄は片眉を上げてこちらを眺めてきた。 「ええ? お前、私を何だと思ってるんだい?」 「あ、すまない……。決して変な意味ではなくて、その……俺にとっては、兄上は尊すぎるから、それで……」 「お尻の穴なんてないと思ってた?」 「いや、さすがにそこまでではないが……」 「……ふふ、まあいいか。それだけ私のことが好きってことだし」  兄がニヤリと口角を上げた。特徴的な犬歯がちらっと見えた。 「じゃあ、もっといろんなところを確認して欲しいな。身体の中も触ってみて」 「あ、ああ……」  念のために指を十分濡らし、指の腹で秘蕾を撫でてから、思い切ってつぷん、と第一関節まで挿し込んでみた。  途端、兄の身体がぴくりと震え、ほう……と湿った溜息を吐いてくる。 「……痛くないか?」 「全然。ほら……遠慮しないで、もっと奥に」  誘われるまま、根本まで指を挿し込む。生温かく濡れた粘膜が指に吹いついてきて、少し前後に出し入れすれば、粘膜も一緒にまとわりついてきた。これは気持ちいい。

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