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第179話*(リバ注意)

「お前がどんなことをしても、私にとっては全部同じだよ。優しくても乱暴でも、お前がやることなら何でも感じる。この気持ち、わかるかな?」 「……わかる、気がする」  アクセルだってそうだ。兄にやられるなら何だって感じる。どんな羞恥を味わわされても、最終的には快感の方が勝ってしまう。好きでもない人にやられたら絶対に耐えられないことでも、兄が相手なら許せてしまうのだ。きっとそれと同じだ。  兄がにこりと微笑んでくる。 「だからお前も、好きなところを好きなように触って。優しくても乱暴でもいい。傷つけてもかまわない。お前の欲望、全部曝け出して欲しいんだ」 「っ……」  ドクン、と心臓が高鳴った。身体が沸騰したように熱くなり、喉が渇いてたまらなくなる。  アクセルはなるべく優しく兄を浴室の床に倒し、首元に抱きつきながら言った。 「……兄上はひどい。そんなに俺を挑発して、止まらなくなったらどうするんだ」 「大丈夫だよ。お前は『アクセル』、私は『フレイン(ブレーキ)』。お前が暴走したら、私が止めてあげるから。……ね?」 「兄上……」 「だから安心して。好きなだけ暴走して、乱れてみせて」 「そうか……そうだな……」  遠慮がちにキスしながら、そっと下肢に手を伸ばす。兄のシンボルは反応しかけており、少し触れただけでもその熱さが掌に伝わってきた。  尊すぎて握るのが憚られたが、兄はうっとりとこちらを見上げて、 「いいよ……もっと触って」  ギュッと自分のものを握らせてきた。自分の手の中で、兄が確かに脈打っている。生々しい硬さと大きさを直接肌で感じた。 「兄上……」  遠慮がちに上下に扱く。兄のいいところは未知数だが、一生懸命想像しつつ手探りで強弱をつけた。  すると、兄は嬉しそうにこちらに抱きついてきた。 「ああ、いいね……。お前にしてもらうの、ぞくぞくする……」 「……本当か?」 「うん……お前、とても上手だ。もともと私より手先が器用だもんね……」 「それならよかった……」 「ほら、もっと後ろも……」  自ら膝を立て、誘うように脚を開いてくる。あまりに挑発的で大胆な振る舞いに、アクセルは思わず鳥肌が立った。

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