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第205話*(フレイン視点・セフレ注意)

「ふ……あ……」 「今更だけど、お前さん相変わらず美人だよな。ランキング上がってなかったらと思うと、ぞっとするぜ」 「そうかもね……うっ」 「で、弟くんは上側やったことあるのか? いつも下のイメージなんだが」 「初体験したよ、今朝……」 「……今朝なのかよ」 「うん、今朝……。童貞脱却したばかりだよ……」 「……あ、そ。それが何で今は『慰めて』ってことになってるんだか。今朝まではラブラブだったのに、意味わからんな」 「私もよくわからないんだ……」  ジークに攻められながら今までの経緯を簡単に話したら、彼はやや呆れた口調になった。 「なんだ、じゃあ弟くんは今棺の中なのか。てことは、明日になれば全部元通りってわけだ」 「うん……身体はね……。でも記憶が曖昧だから、どうして自分が棺に入ってるのかわからないかも……」 「ま、そうだろうな。しかしユーベルも人が悪いねぇ? ハチの毒がそんなにヤバいやつなら、最初から教えてくれりゃいいのによ」 「ホント、掴みどころがないよね……。貴族サマってみんなあんな感じなの……?」 「知らんけど。もったいつけたり、情報を小出しにしたりするのは、貴族サマ独特の社交術なのかもな……」 「……あっ……」  ジークの指が後ろに入って来て、フレインは小さく肩を震わせた。一本差し込まれた後、すぐさまもう一本入れられて、下肢から卑猥な水音が響いてくる。 「うう……ん、く……」 「……声まで色気たっぷりだよな、お前さん」 「ありがと……っ、自分じゃよくわからないけど……あっ」 「や、とにかくすげぇ色っぽいよ。下側の才能、あると思うぜ?」 「ん……でも私は、どちらかというと攻める方が好きなんだ……」 「とか言って、今はこっち側を選択してるじゃねぇか」 「そういう気分なんだもん……。慰めてもらう時は下側がいいんだ……」 「そうかよ」 「……んんッ」  グリッ、と指で尻の奥を掻き出され、敏感なところに指の腹が当たった。いい具合の刺激に気分がよくなってきたところで、ずるりと指を引き抜かれてしまう。

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