204 / 2201
第204話*(フレイン視点・セフレ注意)
「……は? 慰めるって身体でか?」
「うん、なんかそういう気分なんだ」
「勘弁してくれよ。昔ならともかく、今お前さんを抱いたら弟くんに恨まれるだろうが」
「大丈夫だよ……恨まれてるのは、むしろ私の方だもの」
「は……?」
「私はアクセルに、殺したいほど憎まれてるんだよ……」
片手でジークの下半身を弄り、首筋にキスマークをつけ、更に挑発してやる。
普通の男ならこの時点で堕ちるのだが、ジークは友人ということもあり、なかなか誘いに乗ってきてくれなかった。
むしろ、更に呆れた口調で言われてしまう。
「何を自暴自棄になってんだよ。弟くんと喧嘩でもしたのか?」
「喧嘩とは……ちょっと違うんだけどさ……」
「らしくねぇな。お前さんでも落ち込むことがあるのか」
「……あるよ。こう見えて、今はとっても傷ついてるんだ」
フレインはジークにしだれ掛かり、彼の耳朶を甘く齧った。「はしたない」とか「浮気になる」とか、そんな罪悪感も覚えなかった。
誰でもよかった。誰でもいいから慰めて欲しかった。そうして気を紛らわせていなければ、胸の痛みに耐えられる自信がなかったのだ。
「ねえ、お願いだよ……。寝落ちできるくらい激しく抱いて。乱暴してもいいからさ……」
「はあ……」
根負けしたように、ジークは空のコップを近くの棚に置いた。
「俺、めっちゃ貧乏くじじゃね?」
「ごめんね。でもそういうところ頼りにしてる」
「俺、明日朝から狩りだって言ったよな? こんなところで体力使いたくないんだけど」
「きみはランキング五位の戦士でしょ。体力なんて有り余ってるくせに」
ニヤリと口角を上げ、自分から濃厚なキスをしてみせる。
ジークも諦めたように応えてきて、熱く唇を吸い合いながらベッドに倒れ込んだ。
引き剥がすように服を脱がされて、あっという間に全裸にされ、感じやすい胸の粒や脇下を手早く攻められる。
「……ペース早いね」
「早く寝たいんだよ、俺は」
「ムードないなぁ……」
「文句言うならやめるぞ」
「……やだ」
「だったら黙って感じてな」
「んっ……」
乳首を舌で転がされつつ、股間に手を伸ばされる。薄めに生えた若草を弄 られ、反応しかけていた中心を掴まれた。
ともだちにシェアしよう!