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第207話*(フレイン視点・セフレ注意)

「ああ、あ……いい……っ」 「……ああ、確かにいいな。お前さん、感じまくってめちゃくちゃ色っぽくなってる」 「あ、りがと……! もっといっぱい、感じさせて……」 「言われなくてもやってやるって」 「んんッ……!」  ゴリッ、と最奥を抉られ、がくんと顎が跳ね上がる。激しく突かれたり優しく擦られたり、絶妙な強弱をつけて快感を引きずり出された。  可愛い弟を乱れさせるのも楽しいけど、こっち側もたまには悪くない。攻めてばかりでは味わえない快感だ。いつか弟もこれくらいのテクニシャンになって、自分を気持ちよくさせてくれたら嬉しいな……などと思う。  ――アクセル……。  自暴自棄になるくらい傷つけられたというのに、この期に及んでも弟のことばかり考えている自分が不思議でならなかった。  快感に思考を解かされ、動物的本能が剥き出しになっても、弟のことは最後まで頭から離れないらしい。赤の他人なら縁を切っていてもおかしくないのに、弟というだけで無償の愛が溢れてくる。  でもそれが、アクセルにとっては苦痛だったのかもしれない……。 「あ……く……」  絶頂の気配を感じて、フレインは眉間にシワを寄せた。我慢する必要もないし、そのまま快感に身を委ねようとしたのだが、 「おっと、まだイくなよ?」 「っ……!」  爆発寸前の陰部を強く握られ、抽挿もピタリと止められてしまう。一番大事なところで水を差され、内側の刺激も与えられなくなり、フレインはもどかしげにジークの手を引っ掻いた。 「ちょっ……意地悪しないでよ……」 「今イったら気絶できないだろ。一回で全部終わらせるには、ある程度の焦らしも必要だ」 「え……?」 「何回かプレイするならこんなことする必要ないが、俺は一回しかやるつもりないからな。だから、一発で気絶するくらい強烈な絶頂を味わわせてやる」 「……!」  言っていることは過激だが、彼なりの思いやりは汲み取れた。衣装の紐で根本を縛られ、抵抗できないように両腕も纏めて拘束されてしまったが、今はこんな風に我慢させられるのも悪くないかもしれない。

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