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第275話*(リバ注意)

「うう、ん……あ、アクセル……」  唇を半開きにし、頬を上気させ、涙を滲ませながら喘いでいる兄。演技でも何でもなく、快感を味わっているのがわかった。恍惚とした表情が何とも煽情的で、こちらの欲望に油を注いでくる。  我慢しきれず、アクセルは後孔の隙間から薬指もまとめてねじ込んだ。 「ひぁっ! あぁん、三本も……」  兄が甲高い嬌声を上げる。衝撃に仰け反り、綺麗な金髪を振り乱して身体を震わせている。  その姿がどうしようもなく愛しくて、そして滑稽だった。いつも穏やかで落ち着いている兄が、抱かれる時はこんな風に乱れるなんて恐るべきギャップである。閨事の時にしか見られない姿だからこそ、余計に特別な優越感を覚えた。  ――ああ、もう……俺が鼻血出そう……。  乱暴したくないのに、もっと激しく攻めてやりたくなる。もっと強い刺激を与えて、どこまでも泣かせたくなる。  自分の頭が沸騰し、脈拍がどんどん速くなってきた。身体がひどく疼き、欲望が膨らみすぎて痛みすら感じる。 「兄上……」  アクセルは指を引き抜き、兄の左脚を持ち上げた。倒れそうになったのか、兄が腕を回して抱きついてきた。 「ちょっと早いけど……入っていいか?」  男根を脚の奥にあてがい、兄の様子を窺う。  本当は強引に押し入りたかった。けれど、それでは獣と同じになってしまう。理性の霞んだ今だからこそ、獣めいた行為はしたくなかった。相手の承諾を得るのは、せめてもの気遣いだ。  すると兄はゆったりとこちらを抱き締め、誘うように口付けてきた。 「いいよ、早くおいで……。私もお前と繋がりたい」 「っ……」  もう我慢できなかった。アクセルは自分自身に手を添え、収斂を繰り返している秘蕾をぐっ……と破った。 「うっ……く!」  兄が苦しそうに呻き、眉間にシワを寄せる。その苦痛の表情にすら色気を感じてしまい、腰を掴んで一気に奥まで突き上げた。

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