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第274話*(リバ注意)
我慢しきれなくなったのか、兄が首を振って唇を離し、眉間にシワを寄せて訴えてくる。
「っ……もうだめ、出ちゃう……!」
「わかった、ならもう少し……」
「あ……んんッ!」
追い込みをかけるべく、もう一度唇を塞いで刺激を与える。濃厚なキスをしながら男根を強く扱いてやったら、兄はくぐもった悲鳴を漏らした。
太ももが震え、舌使いがおぼつかなくなり、しがみついてくる手がすべり落ちそうになる。限界が近いのがよくわかる。
「ん、んっ……んん……ッ!」
とうとう大きく身体を痙攣させ、兄ががくんと顎を跳ね上げた。はずみで唇が離れてしまった。欲望に触れていた手に熱い粘液がかかり、下着の中がべとべとに汚れてしまう。
「っ、っ……ああ……」
息も整わないまま、兄はこちらの首筋に腕を回して、脱力したように抱きついてきた。
力が抜けて立っていられなくなったのかと思いきや、さも幸せそうに微笑んでこんなことを言い出す。
「ああ、最高……。お前に刺激されると気持ちよくて溶けちゃいそう……」
「……! 兄上……」
「ねえ、もっと触って……? 外だけじゃなく、身体の中まで……」
と、自らズボンと下着を床に落とし、シャツ一枚になる兄。そして濡れた目でこちらを見つめてきた。
アクセルは兄の尻を直接撫でながら、呟いた。
「……兄上はほんとに、俺を誘うのが上手いな」
「うん、だってもっとして欲しいから……。ちゃんと繋がらなくちゃ意味がないでしょ?」
「……そうだな。俺も早くあなたと一緒になりたい……」
柔らかな尻たぶを撫でた後、割れ目に指を這わせ、後ろの孔を探し当てる。思い切って人差し指を差し込んだら、兄が小さく息を呑んだ。
そのまま根本まで挿入し、中の粘膜を掻き回してやる。
「あっ……ん、お前の指……いい……」
「本当か……? ならもう一本挿れても……?」
「うん、挿れて……。一本じゃ全然足りないよ……」
了承を得られたので、アクセルは中指も追加で後孔に突き入れた。
弾力のある筋肉や水っぽく湿った襞、内側特有の体温などが、ダイレクトに指に伝わってくる。これだけで十分気持ちいい。ここに自分の欲望を挿れたら、挿れた瞬間イってしまうかもしれない。
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