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第778話*

 そのまま何度か同じ場所を擦られ、ひとりでにびくびく身体が跳ねてしまう。目の前で火花が飛び散り、強烈な刺激に目眩がしてきた。 「ああっ、あっ! あ、だめ兄上……そこ、そんなに擦っちゃ……ああん!」 「ふふ、可愛い反応。普段は真面目なお前が、こうやって快感に悦んでいる様は絶品だね」 「ひンッ! あ、兄上……どうしよう、俺また……!」  排泄感が急速に高まっていく。ぞくぞくしたものが背骨を駆け上がり、再び絶頂の気配が近づいてくる。  ――どうしよう……入れられてもいないうちからこんな何度も……!  アクセルは一生懸命シーツを握り締め、迫りくる絶頂感を必死に我慢した。  今の時点では、気持ちよくなっているのはあくまでアクセルだけ。フレインは刺激を与えてくるだけで、彼自身は何一つ気持ちよくなっていない。そんな中で自分だけ乱れて何度も極めてしまうのは、恥ずかしかったし申し訳もなかった。  せめて……せめて、次にイくのはフレインが挿入してからにしたい……! 「あ、兄上……! ほんとに、ほんとにそれ以上は……!」 「うん、わかってるよ」 「あっ……?」  涙目で訴えた途端、何かを察したようにフレインは指を引き抜いていった。  後ろの圧迫感がなくなり、呼吸がしやすくなった一方で、内襞の掻痒感は余計にひどくなる。今まで与えられていた刺激が急になくなったから、身体が快感に飢えているのかもしれない。 「兄上、あの……」  頬を赤らめつつフレインを見上げると、彼はにこりと微笑んで両脚を抱え直してきた。  太ももを割り開かれ、膝の裏側に手を入れられ、尻を高く上げられた状態で妖しく見下ろされる。臀部の柔らかい部分にフレインの欲望が当たり、それだけで軽くイきそうになった。  後孔がばくばく痙攣しているのがわかり、フレインのものを今か今かと待ち望んでいる。 「今度は繋がった状態がいいもんね? 私もそろそろ入れたくなってきた。指だけで中を弄るのはもったいないもの」 「っ……!」 「入っていい?」

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