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第924話*
この大きなピストンに耐えられるほど今のアクセルには余裕がなく、ほんの数回でまた限界を迎えてしまっていた。
「あ、あぁ……っ! だめ、激し……っ!」
「ふふ……お前の中、さっきよりずっと熱くなってるよ。きゅうきゅう締まって私に絡みついてくる……気持ちいい……」
「兄上、おねが……もっとゆっくり……ひンッ!」
「おや、ゆっくりでいいの? それじゃお前、満足できないんじゃない?」
「そな、ちが……んあぁっ!」
何度も強く奥を突かれ、がくがく全身が痙攣する。顎が跳ね上がって背中も反り返り、髪は乱れて額に貼り付いた。生理的な涙が飛び散り、唇の端から飲み込み切れなかった唾液が溢れ出る。
根本を縛られて出せないせいか、股間のシンボルははち切れそうなほど熱を溜め込み、赤黒く変色してぷるぷる震えていた。
「兄上……兄上、もう許して……兄上ぇ……」
「もう、しょうがない子だね」
苦笑したかと思ったら、兄は緩やかに動きを止めてくれた。
ぴったりと腰を密着させたまま、こちらの頬を撫でて来る。
「ほら、しっかりしなさい。この程度で失神するのは早すぎるよ」
「はっ……は、ひ……」
「まあ、敏感なところも可愛いんだけどね。何をしても過剰に反応してくれて、お兄ちゃん嬉しいよ」
「……もう」
アクセルはじろりと兄を見上げた。こんな身体にしたのは誰だと思っているのか。兄に開発されなければ、ここまで快感に弱くならなかったのに。
「ところでさ、とってきた玉鋼のことだけど」
「……は? 今その話をするのか?」
「今思いついたから今話すの! あれ、DIYのノコギリに使ってみたらどうだろう?」
「えっ……? ノコギリ……?」
「そう。それで切れ味よくして、木材を切り出してみたら? ピピちゃんの小屋とか、露天風呂とか作りたいんだよね?」
「ああ……そうか……そうだな……」
兄を差し置いて、自分だけ武器を強化するのはちょっと悪いなと思っていたのだ。そのノコギリだったら兄と一緒に使えるし、罪悪感もない。
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