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第940話*

「はあぁん……っ! うぅ、ふ……んんッ!」 「ふふ、すごく気持ちよさそうだね。いい顔といい声……最高に可愛いよ」 「うあ、あ……兄上……も、許して……!」 「ありゃ、もう限界なの? お前、相変わらずスタミナが足りないね」  自分のスタミナが足りないのではなく、兄が化け物レベルなんだと思う。体力はそれなりにあるはずなのに、兄と交わっていると自分ばかり何度もイかされまくるから、それで体力を奪われるというのも大きい。  アクセルはぐったりと身体をテーブルに沈み込ませ、兄に強く揺さぶられながら途切れ途切れに喘ぎ声を漏らした。本当にもう体力の限界で、いい加減休ませて欲しかった。 「ああ、あっ……兄上、もうムリだ……ってぇ……」 「はいはい、わかったよ。じゃあ私が出したら終わりにしてあげる。中に出すから、漏らさずに全部飲み込むんだよ?」 「は……いぃ……」  兄が最後の抽挿を開始した。  細腰をがっちり掴まれ、上から体重をかけてのしかかられ、最奥の弱いところをゴリゴリ抉られる。その度に身体はびくびく痙攣し、兄の欲望をきゅうっと締め、官能の汗が全身から噴き出した。  ほとんど身動きできないまま、ひたすら犯され続け、もう苦しいのか気持ちいいのかの判断もつかなくなりつつあった。 「あ……に、うえ……はやく……うっ」 「あ、そろそろ出そう……!」 「んンッ……!」  ドクン、と兄が脈打った次の瞬間、腹の奥に熱いものが大量に注ぎ込まれた。一回目より更に量が多く、最後の一滴まで奥に押し込まれ、下腹部が張るような感覚を覚える。 「あぁ……っ! あ、あ……」  出された衝撃でまた軽くイってしまい、体内から爪先まで、全身に甘い痺れが広がっていく。しばらくは動く元気もなく、小さく震えながら身体を弛緩させた。 「あ、あっ……」  ずるりと兄が腰を引いて行く。  今まで中を圧迫していたものが急に抜けていき、体内にぽっかりと空洞ができた。中に出されたものが自然と下に降りていき、危うく後孔から漏れそうになる。

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