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第1576話

「今はお腹も小さくなってるから、二回分で我慢しておくよ。元に戻ったらもっといっぱいやろうね」  そんなことを囁かれ、それでまたぞくっと頭が痺れた。  ――兄上、いつも三回以上は出してくるのにな……。  いくら小さくなったと言っても縮んだのは頭一つ分くらいだし、体内のキャパシティーはさほど変わっていないように思う。  それでもこちらに気を遣って回数を減らしてくれたのは、兄なりの優しさだろう。  こんな風にギリギリのところで思いやりを見せられると、ついこちらも絆されて次回以降も身を任せてしまう。  ――俺もどうかしてるよな……。  全身を弛緩させつつ、心の中で自嘲気味に笑っていたら、 「っ……あっ」  いきなりひょいと身体を起こされ、横向きに抱き上げられた。  慌てて後孔を締め、出されたものを漏らさないように我慢していると、兄がにこりと微笑んで言った。 「さ、これから一緒にお風呂入ろうね。お兄ちゃんが全身綺麗に洗ってあげるから、お前はボーッとしてて大丈夫だよ」 「えっ……!? い、いや、兄上は洗わなくていい……! それは自分でやるから……!」 「そんなところで遠慮しないの。こういうことするからには、最後の始末まで責任とらないと」 「そういうことじゃなくて……!」  兄に洗ってもらうと、無駄に感じてしまって掃除にならなくなるのだ。  兄は純粋に中を洗おうとしてくれるのだけど、それによって自分が反応してしまうので結局第二、第三ラウンドにもつれがちなのである。これでは本末転倒だ。 「本当に大丈夫だから……自分で洗えるから……!」  そう言ったけど結局兄には逆らえず、アクセルは浴室に連行される羽目になった。  案の定そこでも掃除中にさんざん感じてしまい、洗いながら何度も出され、トータルで二時間以上も犯され続けた。  よりぐったりした状態で風呂から出た時には、既に夜になっていた。  食欲もなかったので、夕食作りは兄に任せ、アクセルはさっさと寝ることにした。

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