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第1734話*

「っ……あ、ちょ……んんッ!」  肉幹で後孔を押し広げるように擦られ、ぞわわっと背中が痺れた。  すんでのところでイきそうになり、必死に近くのシーツを掴む。 「ふ、ふ……うぅ……」 「我慢しなくていいよ。何回でも、お前の好きなタイミングでイきなさい。せっかく家に帰ってきたんだ、存分に乱れないと損だよ」 「はっ……くっ……」 「お前が乱れまくる姿、久しぶりに見てみたいな」 「っ……あっ! あっ!」  わざとらしく先端だけつぷん、と挿入され、我慢していたものが一気に溢れ出た。 「っ――っ!」  またもや声にならない悲鳴が上がり、がくんと全身が大きく跳ねる。勃ち上がった陰茎から白い熱が噴き上がり、胸元まで飛び散って下腹部をいやらしく汚していった。 「あ……あひ……ふ、うう……」 「ああ……やっぱりイく時のお前は可愛いねぇ……。普段は絶対見せない顔でアヘってくれる……。あまりにエロすぎて、見てるだけでこっちもイきそうになるよ」 「は……あ、あっ……?」 「何だか私も我慢できなくなっちゃった。せっかくだから挿れちゃうね」 「え……!? あ、兄上、ちょっと待って……! まだイったばかりで……!」  アクセルの制止虚しく、兄の肉棒がメリメリとこちらを食い破ってくる。  普通にしていても敏感な身体なのに、薬が抜け切れていない状態での挿入に耐えられるはずもなく……。 「っ……あああぁん!」  またもや盛大に達してしまう。先程熱を放出したばかりだったので、ほとんど出さずにイってしまった。  目の前がチカチカして、全身が完全に麻痺してしまい、爪先から頭のてっぺんに至るまで快感一色で染められてしまう。  唯一最後まで冷静なはずの理性も今やほとんど吹き飛んで、「気持ちいい」しか考えられなかった。 「う……う……あぅ……んっ」 「ああ……本当にお前の中はいいねぇ……。熱くて柔らかくてとろとろに溶けてて、そのくせきゅうきゅう締まる……。最高以外の言葉がないよ」

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