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第1886話*

「もう癖になってるのかもしれないな、挿れられてイっちゃうの。ここまでくると、縛られていようがいまいが関係なくなってくるね」 「はー……はー……あ……」 「それにお前の中……相変わらずすごい締め付けだよ。これ絶対嫌がってる子の反応じゃない。中の襞が勝手に纏わりついてきて、吸盤みたいに吸い付いてくるんだ。私を悦ばせる方法を、本能的に知っているみたいだね」 「……うっく!」  兄に軽く身体を揺すられ、イイところに先端が当たる。  それだけでもくらくらしたが、官能に染まった身体をじっと見つめられ、ますます全身が熱くなってきた。  地道に鍛錬した身体がはしたなく変化していく様や、縛られた股間が膨張しながらぴくぴく震えている様も全部観察されて、本当にいたたまれない気分になる。穴があったら入りたい。まるで視線に炙られているみたいだった。 「兄上……そんな、見ないで……」 「そうかい? 私に見られると興奮するんじゃないの? だってほら、さっきより締め付けキツくなってるし」 「……っ! ち、ちが……! そんなこと……んっ!」  必死に否定しようとしたのに、ぷっくり膨らんだ胸の突起をピン、と弾かれて息が詰まる。  普段は小さく控えめな乳首も、快感を得るとすぐに反応して赤く腫れ上がってしまう。そんなところも恥ずかしくてたまらなかった。  ――ああもう……俺、ホントにはしたない……。  いや、元はと言えば全て兄に開発されたせいなのだが。  それでも自分が淫らに反応している事実は、アクセルにとって十分な羞恥だった。  ヴァルハラでの生はほぼ限りがないから、この先も事あるごとにこうして辱められるに違いない。  そう考えるとやや憂鬱だった。 「……うっ! やっ、あ! ちょ……兄上ぇ……!」  不意に、中に食い込んでいた兄がぐわあっと大きくなり、こちらの内部を圧迫してきた。  下腹部の苦しみに喘いでいると、細腰をガシッと掴まれ、バツンと強く腰を叩きつけられてしまう。それだけで一瞬気が遠くなった。

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