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第1887話*
「あッ! や、やめ……苦し……っ! まだ動かない、でぇぇ!」
「だってお前がいっぱい締め付けてくるから……。こんな気持ちいい場所にいたら、お兄ちゃんだって我慢できなくなっちゃうよ。ちょっと早いけど、一回出しちゃうね」
「ひっ……ああッ!」
再びゴリッと最奥を抉られ、がくんと顎が跳ね上がる。背中が綺麗に反り返り、びくびく全身が痙攣し、自然と身体が逃げを打った。
それを咎めるように腰からぐいっと引き戻され、上から体重をかけて押さえ込まれ、また中を強く突かれてしまう。
「んふぅ……ッ! んっ、んっ……だめ、激し……あぁん!」
アクセル自身、挿入でイかされてからほとんど休んでいないのだ。イった直後はより一層敏感になっているし、そんな時にこんな強い刺激を加えられたら耐えられない。感じすぎて泡を噴きそうだ。
「ふぅ、うぐ……っ! お願い兄上……もっと、ゆっくり……あっ!」
「……わかったよ。一回出したらゆっくりしてあげるから、もうちょっと我慢してて」
「うぅ……んっ! あう、あ……はああっ!」
「はああ……ホントに気持ちいい……。お前の中、最高すぎてたまらないよ……。もしかしてグロア、こっち方面も完璧になるように作ってたのかな……? だとしたら、そこだけは感謝してもいいかもね……。こんな可愛い弟を作ってくれて、おまけに身体の相性も抜群だなんて……」
「っ、う……んうっ!」
「私のアクセル……愛してるよ。お前は誰にも渡さない。お前を抱いていいのも、いじめていいのも私だけだ」
そう耳元で囁かれた途端、反射的に胸が高鳴った。
この状況で独占欲丸出しの台詞を嬉しく思うなんて、自分もなかなかのマゾだなと思う。
きっと自分の根底には「兄の一番になりたい」、「兄に支配されたい」、「そのためなら多少強引なことをされてもかまわない」という気持ちがあるのだろう。
だから、こんな目に遭わされても何だかんだで受け入れてしまうのだ。
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