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第2106話*(フレイン視点)

「っ、っ……んんぅ……ッ!」  堪え切れず二度目の精を腹の奥に流し込んだら、アクセルが苦しそうに呻いた。  薄い下腹部がぴくぴく震え、心なしか通常時よりも膨らんでいるように見える。  たった二回でお腹いっぱいになってしまうとは、弟の少食っぷりにも困ったものだ。 「う、う……あ……あに、う……ぇ……」 「うんうん、わかってるよ。お腹いっぱいで苦しいんだよね?」  こくこくと頷いてくるアクセル。  普段ならこの辺りで引いてあげるところなのだが、今日は残念ながらそんな気になれなかった。  逃げ出したメリナが、どこかで様子を窺っているかもしれないのだ。二度と大人の遊びをしたいと思わないよう、一層のハードプレイを見せつけてやらないと意味がない。 「……あ、兄上……?」  一向に抜く気配がなかったせいか、アクセルが戸惑ってこちらを見上げてくる。  フレインはにこりと微笑むと、両手を拘束していた紐を外してやった。  ようやく解放されると思ったのか、弟は安心しきった様子でぐったりと身体をベッドに沈み込ませた。  汚れた下腹部が恥ずかしかったのか、無意識に脚を閉じようとしてくる。まだ股間にリングがついたままだというのに、そっちを外すよりも隠す方を優先するのか。  何というか……もう、あらゆる意味で魔性すぎて、我が弟ながら恐ろしくなってくる。 「え……あっ?」  一度己を引っこ抜き、くるりと身体をうつ伏せに押さえ込む。そして自由になった両手首を取り、背中側で手綱のように掴んでやった。 「あ、あ……なに……え?」  アクセル自身はもう終わりだと思っていたらしく、後ろから押さえ込まれたことにまだ理解が追いついていないようだった。  引き締まった尻に熱いものを擦り付けてやったところ、かなり慌てて首を捻ってくる。 「う、うそ……!? まだやるのか……!?」 「当たり前じゃないか。たった二回で終わりなんてつまらない。せっかくだから、もっと愉しまないと」

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