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第2107話*(フレイン視点)
「や、やだ……っ! 兄上、もう入らな……いッ!」
後ろからずぶぶ……と剛直を挿し込み、バツンと腰を叩きつけてやったら、アクセルは引き攣った声を上げてがくんと上半身から崩れ落ちた。
ぶるぶると細かく全身を震わせ、枕に顔を埋めて呻き声を漏らしている。
「うう、う……こん、な……ひどい……」
「そう? 後ろから挿れられるのも、いつもと違う角度で当たって気持ちいいでしょう?」
「でも……こんな、こと……してる場合、じゃ……」
「ああ、うん……問題は山積みだね。カメくんを迎えに行く方法も考えないといけないし。でも、それはそれとして今を愉しむのも大事だよ。どうせこんなの数時間の出来事なんだから、これが終わったら真面目に問題に取り組もう。ね?」
「う……く、ぅんん……っ!」
反論の言葉もなく、色っぽく喘いでくるアクセル。
こんなことしてる場合じゃないと言っておきながら、何だかんだ快感には勝てず、イイ反応を示してくる。真面目なフリしてかなり淫乱なところ、本当に可愛いと思う。
「あっ、あっ……ああっ、あ!」
両手首を掴んだまま、何度も腰を打ち付ける。
正面から抱くと前立腺の裏側を突きやすいが、背後からだと背中側の肉襞を擦りやすくてこれまた気持ちいい。
腰の裏側をなぞるように擦り上げてやると熱く解けた肉がきゅうっと収縮し、こちらの肉棒を大喜びで喰い締めてくる。
中に出した二回分の精液も絡まって、いやらしい水音を立てているのもぞくぞくした。
そうやって後ろから弟を虐めていたら、ふと意地の悪いことを思い出してしまった。
「そう言えばお前、この前久々に上になった時、調子に乗っていきなり結腸抜いたよね」
「えっ……!? あ、あれはその、調子に乗ったわけじゃ……」
「まあ理由は何でもいいんだけど、とにかくあれは大変だったよ? 本当にいきなりだったから、目の前がチカチカしちゃってさ。上の経験が薄い子に、好きなようにやらせちゃダメだなって改めて思った」
「う、ご……ごめん、なさ……あっ!」
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