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第2108話*(フレイン視点)

 わざとらしくゴリッと最奥を抉ってやったら、アクセルは言葉を失ってがくんと全身を痙攣させた。  背中から覆い被さり、顎を掴んでこちらを振り向かせてみたところ、目は焦点が合っておらず瞳の奥がぐるぐる揺れているように見えた。多分、強すぎる衝撃に視界がチカチカしてしまっているのだろう。 「……ね? いきなり結腸抜かれるとすごいでしょ。予期していないと余計に、身体に響くよね」 「う、う……あぅ……」 「前にも言ったかもしれないけど、お前しばらく上側は禁止。私から見て『大丈夫かな』って思ったらまた解禁してあげるから、当分は下で喘いでいなさい」 「は……はひ……んッ!」  ちゅ、と唇を吸ってやったら、アクセルも無意識にこちらの口吸いに応えて来た。  大袈裟に舌を絡ませてくるのではなく小鳥のように唇を啄み、ちゅっ、ちゅっと音を立てて甘えてくる。  それだけでぞくぞくっと背筋に痺れが走り、中に挿し込んでいた欲望がぐぐっ……と膨らんでしまう。 「ああもう、本当に可愛い……」 「……?」 「そういうことするから、お兄ちゃん我慢できなくなっちゃうんだよ」  一度身体を起こし、ぼんやりしている弟から己を引き抜く。  そしてもう一度仰向けに根転がし、両膝を掴んでがばっと開いてやった。 「あ……あに、うえ……」  意識朦朧としていても、自分が何をされているかはわかるらしい。  股間を露わにされるのはやはり恥ずかしいのか、よろよろと手を伸ばしていやらしい部分を隠そうとしてきた。  そんな風に手を伸ばせるのなら陰部のリングを外した方がいいだろう……といつも思うのだが、アクセルの中では拘束の苦痛より恥部を隠す方が優先されるらしい。 「……お前、やっぱり縛られるの好きだよね」 「え……」 「まあ、それでこそ調教の甲斐があったというものだけど」  隠してくる手を軽く払い除け、フレインは後孔にぐぐっ……と欲望を押し付けた。  先程まで剛直を飲み込んでいた秘蕾は当たり前のように口を開け、歓迎するかのように鈴口に吸い付いて来る。口では戸惑ってみせても、身体はどこまでも素直だ。

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