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第2109話*(フレイン視点)

「あっ……んああぁっ!」  一気に最奥まで貫いてやったら、嬌声と共にアクセルがびくんと全身を跳ねさせた。  しどけない格好のまましばらくがくがく痙攣していたので、挿れただけでイったのかもしれない。前を堰き止められていても関係なく後ろだけで達してしまうのも、今や当たり前になってきた。  ――ホント、よくここまで感じられるようになったなぁ……。  初めての頃は挿入にも苦労したものだけど、今となっては準備なしでもほとんど抵抗なく根本までずっぽり飲み込んでくれる。  挿れた時の声も甘くて色気があるし、挿れた後の反応もそれはご立派で、観察しているだけでこちらがイきそうになることもしばしばだ。 「う、あ……あぁ、兄上ぇ……」  泣きそうな声で呼ばれ、フレインは真上から弟を見下ろした。  整った容姿が今は快感一色に染まり、困惑にも似た表情でこちらを見上げている。  いつ見てもスタイルは抜群で、しっかりした胸板から続く薄い腹や細い腰、引き締まった尻、太ももが欲情をそそった。  相変わらずリングの締め付けが痛々しいけれど、何故か本人が外そうとしないのでしばらくこのまま放置してやろうと思う。  フレインはにこりと微笑むと、弟の手首を掴んで顔の横に押さえつけた。  その状態で小刻みに腰を動かし、一番弱い直腸の曲がり角を軽くノックしてやる。 「あっ、あっ、ああっ!」  案の定アクセルはびくびく腰を跳ねさせ、強すぎる快感に暴れ始めた。  爪先までピンと引き攣らせ、ぐうっと上体を逸らし、ほとんど反射的に腕を振り回そうとしてくる。あらかじめ手を捕らえておいてよかった。 「んんッ! あ、兄上、やめ……! そこ、やだぁ……っ!」 「ふふ、お前の『やだ』は『気持ちいい』の意味でしょう? お兄ちゃん、知ってる」 「ち、違……あっ! だ、だめ……ホントに飛んじゃう……っ!」 「いいよ、飛んでも。その間、私がちゃんと守ってあげるから……メリナちゃんに身体を乗っ取らせるようなことはないから、安心してね」 「うう、う……んうッ……」

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