8 / 12

第8話

政行さんは良い部屋を予約してくれたようで、俺達は独立した戸建ての部屋に通された。 部屋に入ると、畳の部屋の横にベットが置いてある。 仲居さんに部屋へ案内されて、仲居さんが俺達の荷物を部屋の端に置くと軽く説明をした後一礼して部屋を出ていった。 「よく我慢したな」 「んっ…くふっ」 なんとか声を我慢しているが、先程からバイブが腹の中を捏ね回している。 身体を拘束している縄も締まってきて肌がチリチリとした痛みを放っていた。 「少し痕になっちゃったな」 「んんっ」 俺は抱き上げられるとベットに倒され、服の端をめくられた。 拘束している縄を少しずらして政行さんはニヤニヤと笑っている。 「これ…美味しそうだな。食事まで少し遊ぶか?」 「あぅ!」 政行さんは俺に覆い被さると俺の服に頭を潜り込ませベロリと乳首を舐め上げ、カリッと歯を立てる。 そうされただけで、俺は目の前が真っ白になって全身の力が抜けた。 「何だ逝っちゃったのか…」 「あうぅぅ」 今度はズボンをずらされると、元々自分で汚してしまっていた下着をそのまま着せられていたので更に下着を汚してしまった事に羞恥心で顔を手で覆った。 「砂糖かけたみたいだな」 「ひゃう!!」 急に温かい物に包まれた感覚に、背中がぞわりとする。 そぉっと手を退けて様子を見てみると、政行さんが俺のものを舐めていた。 じゅずずずっという音と共に吸われると自然と腰が浮いてしまう。 「腰カクカクさせて…フェラ気持ちいいか?」 「やっ…きもちっ…」 先端を焦らすみたいにチロチロと舐められると、孔もきゅんきゅんと締まるのを自分でも感じる。 じゅぷじゅぷ 「あっ、あん!ぁっ…ひぃぃ!!」 前を吸われながら後ろに入ったバイブを抜き差しされて、もう少しで逝くというところで根元を力強く握られた。 それに驚いた俺は足がぴんっと伸び、シーツに皺を寄せる。 「やっ…イカせてぇ…お、おひり…でもいいからぁ」 「へぇ?」 それから何度も寸止めされ、孔もバイブで滅茶苦茶に遊ばれてしまえば口からよだれを垂らしながら政行さんに懇願するしかない。 俺のおねだりに、政行さんはニヤニヤと笑っている。 「じゃあ、このまま浴衣着て夕飯食べられたらお尻ぐちゃぐちゃにしてあげるよ?」 「や、はなしっ!!」 「自分だけ気持ちよくなるつもり?」 我慢出来なくて自分で前を触ろうとしたところで、手を取られ頭の上で押さえつけられる。 俺は何とか気持ちよくなろうと腰を揺らした。 「や、やぁぁぁ!!」 「バイブに、肉が食いついてるな」 暴れる俺を押さえつけ、バイブを力任せに引き抜く政行さんは相変わらず楽しそうだ。 「あーあ。ぽっかり口開けて、少しの間にすっかりメス孔になったな」 「ひゃう!!」 バイブが引き抜かれた孔を政行さんの指によって広げられ、そこに息を吹き掛けられる。 逝くのはギリギリで堪えたが、孔が刺激に痙攣しはじめていた。 「お、イクの我慢したな…えらいえらい」 俺の手を拘束してした手で頭を撫でられ、それだけで嬉しさが込み上げてくる。 「んっ…」 政行さんの顔が近付いて来たので、自然と目を閉じると舌を絡めてくる。 ヌルヌルとした舌に必死に自分の舌を擦り付けると胸がどんどん高まってきた。 「ちょっとの間我慢だぞ?」 「うん」 乳首や孔を触られながら食事の時間までベットで戯れて居たが部屋の扉がノックされた事で俺と政行さんは身体を離した。 「食事の用意ができるまでそこにいろ」 政行さんの言う通り俺は政行に散々焦らされ、縛られた身体は震えているし顔も酷いことになっているだろう。 何とか熱を沈めようと深呼吸をしていると、隣の部屋から政行さんの声が聞こえてくる。 「息子さんと旅行ですか?」 「そうなんですよ。でも、沢山“遊んで”疲れたみたいで今は少し寝てます」 「いいですね。親子水入らずで」 「仲居さんお綺麗ですけど、結婚とかされてないんですか?」 「いえいえ。まだ独身で…」 仲居さんと話をしている政行さん声を聞いていると、どんどんイライラとしてきて俺は何とか震える身体を叱咤して起き上がる。 政行さんは男の俺から見ても格好いいし、母さんと結婚してからもα独特のフェロモンのせいか女の人にモテるらしく俺は気が気ではなかった。 「くぅ…」 俺は何とかベットからおりて床に落ちている洋服を拾い上げる。 下着は落ちていなかったので、仕方なくズボンと上着を着こみベットルームを後にした。 ベットルームを出ると食事のセッティングが終わっていて仲居さんの姿は既に無かった。 「お、今呼びに行こうとおもってたんだぞ?何だ…洋服を着たのか」 「ほ、他に何着るんだよ…女たらし」 「ヤキモチか。ただのお世辞だよ」 ベットルームから出てきた俺を上から下まで観察した政行さんはクスクスと笑いだす。 それがなんだか悔しくて、俺は震える身体を押さえつつ憎まれ口を叩く。 まだ先程の余韻と、肌に感じる縄の締め付けに俺はそれを隠すことに必死だ。 しかし、そんなこともお見通しなのか政行さんが俺に近付いてくるだけでまた身体が熱くなる。 「今は、こんなに厭らしい“息子”と一緒に旅行に来てるのに目移りするわけないだろ?」 「う…」 俺の乳首を服越しに撫でられ、頭がぼんやりしてくる。 ずっとこんな風に焦らされているが、政行さんは自分はラブホでスッキリしているからかなり余裕なので俺だけが余裕がないみたいだ。 「ちょっ!ちょっと!!」 「浴衣を着て食事するんだろ?」 折角着た洋服を脱がされて俺は焦る。 いつ仲居さんが来るかもしれないし、明るい部屋で身体を観察されるのも恥ずかしい。 「今度から毎回縛ってセックスするか?」 「なっ!」 「ラブホに居るときから興奮してるんだろ?上も下もこんなに勃たせて…しかも明るいところで観察されて…」 ズボンが床に落ちる微かな音も聞こえない位に心臓がバクバクと音をたてている。 政行さんに言われている事は全て事実で、自分がこんなに変態じみた行為に興奮するとは思っていなかった。 乳首もずっとジンジンと刺激を求めて震えているし、前も後ろも散々してもらったのに反応している。 「夜までお預けな?」 政行さんの股間に釘付けになっているうちに、俺は浴衣を着せられ頭を撫でられた。 こんな酷いことをされているのに、キスされたり頭を撫でられるだけで俺は嬉しい気持ちになってしまうので単純なのかもしれない。 母さんを差し置いて、酷いことをしてでも俺を抱いてくれる事に心の何処かで優越感を感じていた。 ラブホで言われた妊娠するまで種付けしてくれるという言葉も期待感が高まるのには十分だった。 「座椅子があって良かったな」 「え?何の話?」 食事も終わり、器具も何も挿入されていないお陰で少し余裕が出てきた俺に政行さんは唐突にそう言ってきた。 何の事か分からず政行さんを見詰め返すと、こちらに来いと手招きをされる。 首を傾げつつ政行さんのところに行くと、膝の上に座るようにジェスチャーされるので不思議に思いつつ胡座の上に腰をおろす。 「浴衣の生地が薄いから、座ると縄がくっきり見えてるんだぞ?」 俺の背中を撫でながらそう言う政行さんに、はじめはポカンとしていた俺だったが言われた意味を理解してぶわっと頬が熱くなる。 「気付いてなかったのか…」 「そ…そんな…」 配膳の関係で仲居さんが後ろを通ったりしていた。 はじめは気を付けていたのだが食事が進むにつれて豪華な食事に気を取られていて人の目があることに気が回っていなかった。 途端に見られてしまったのではないかと不安に襲われる。 「誰も優希がこんなに変態だとは思わないよ…また反応してるし」 「うそ…」 政行さんが俺の太股を触り、それがどんどん上に登ってくる。 いつの間にかまた股間が反応しはじめて俺はまた恥ずかしくなってきた。 「そんなに気に入ったのなら、縄と一緒に入ってたこれを使うか」 「何?」 政行さんは鞄を引き寄せると、中から赤色の円柱状の物を取り出してきた。 先端には白い紐がちょろっと出ているからロウソクなのだとは分かるが何でそんなものを出してきたのか、何故一緒に売っていたのかが分からない。 「優希もきっと気に入るぞ」 政行さんは嬉々として俺と一緒に立ち上がると再びベットルームにやって来る。 「んっ…んぷっ」 「そんなに必死にならなくてもちゃんと妊娠するまで抱いてやるよ」 ベットに押し倒された時点で、俺は我慢が出来なくなって政行さんの唇を必死になって舐める。 そんな俺をニヤニヤ見下ろす政行さんにおれはドキドキとしていた。 「ひっ!!」 浴衣の合わせ目に手を入れられて乳首をぎゅっとつねられる。 そのままぐいっと引っ張られると、背中がぞわりと粟立つ。 「優希は乳首好きだよな」 「んんんっ」 遊ぶ様に引っ張られ、指の間に挟まれてクリクリと弄られると早く下も触って欲しくてモジモジと足を擦り合わせてしまう。 「早速これも使ってみるか」 カチッ ライターでロウソクに火をつけている。 特に香りもせず、アロマキャンドルの類いではないみたいだ。 「うあっ」 「中も期待してるな」 俺がロウソクに気をとられている間に、孔に指が滑り込んできた。 中で指を曲げられて、散々焦らされていたせいで政行さんの指を引き込む様に胎内が動く。 「な、なに…政行さ…あぶなっ」 「こうやって使うんだよ」 目の前でロウソクを傾けられて、俺は気持ち良さどころではなく焦る。 「あつっ!!」 「低温らしいから大丈夫だよ」 そのままロウソクから溶けた蝋が腹に落ちる。 俺はその熱さに驚くが、政行さんは楽しそうでやめる気は無さそうだ。

ともだちにシェアしよう!