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15一7※
囁かれた言葉の意味が分からない。
(そ、そそそそんなとこに、先生のそんなでっかいのが入るわけないじゃん…!)
橘がこんな時に冗談を言っている。
起立した由宇の性器は置き去りなまま、あり得ない事を言われて何度も橘を振り返る。
この手の知識が皆無なだけに、いくら頭の中で整理しようとしても無駄だった。
「い、い、挿れるって………!」
「俺の手が治るまでは拡張作業だ。 良かったな」
「──────!?」
「お前の体が出来上がるまで待つって俺は言ったはずだ。 成長、したんだろ。 由宇」
「ッッッッ!」
(〜〜〜っ絶対分かってて言ってるだろ先生! 名前使うポイントうま過ぎっ)
唐突な橘からの名前呼びは、普段が普段なだけに毎回懲りずにキュンっとして思考をそっちに引っ張られる。
絶妙なタイミングに絶好のアイテムを使われた感に陥り、単純な由宇は「へへっ」と照れて橘に背を預けた。
「ヒャっっ!?」
ヘラヘラと照れ笑いで油断していたら、近いところからビニール袋がガサガサと音を立てた。
由宇の体は、橘の左腕から支えられながら前のめりにされる。
四つん這いに近い格好だ。
それだけならまだいい。
後ろの穴にシャワーヘッドを押し当てられたのだ。
「わわわわっ、ちょっ、先生…っ?」
「それ取って」
「え!? ど、どれ……」
「どれでもいい。 どうせ読めねーし」
読めない英語が書いてある四種類のボトルのどれかを橘に渡せば、確実に良からぬことに使われてしまう。
お湯をあて続けられているお尻も気になるし、ボトルを渡そうかどうかを迷ってモタついているしで、背後の橘がイライラし始めていないか恐恐と振り返ってみた。
「どれがいいか悩んでんの」
「ち、違っ!」
「しょうがねーな。 ここでやんのとベッドでやんの、どっちがいい? 選ばせてやるよ」
「そんなの選べない! 嫌だよ! 意味分かんない! なんでお尻…っ」
「どっち」
橘の手のひらが、喚く由宇の臀部を撫でまくっている。
ひとまずシャワーからの攻撃が無くなってホッとしたのも束の間、究極の選択を迫られてしまい下唇を噛む。
答えなければ、きっと橘からは解放されない。
(せ、先生は俺を脅かそうとして冗談言ってるだけ、なんだからっ。 今ここでやらしい事されるくらいなら、時間稼ぎしなきゃ…!)
よく分からないが、撫で回されているお尻が危険に晒されているので、由宇は悪戯をし続ける橘の腕をガシッと掴んだ。
「ベッド! ベッドがいい!」
叫びにも似たそれを聞くと、橘は立ち上がってシャワーコックをひねる。
流水音がしなくなり、危機が去ったと呑気に喜ぶ由宇の前に悪魔が降臨した。
「えっろ。 ベッドでじっくりゆっくりしたいって事か。 …最高じゃん」
「えぇ!? そ、そんなの一言も言ってな…!」
「恋人がエロいっつーのは良い事だ。 俺も犯し甲斐がある」
「やめろってば! 俺はそんなつもりで言ったんじゃな…」
「楽しみだ」
「……あぅっ…っ……うぅっ……」
最大級の誤解をした上機嫌な橘が、四つん這いになったまま動けない由宇の肩口に吸い付き、甘噛みした。
チリッと痛みを伴ったそこを気にしていると、背中にいくつも同じ痛みが走る。
不自由なはずなのに、橘は器用に由宇を抱きかかえるとバスチェアに腰掛けて自身の腿の上に座らせた。
「うわわっ……ちょ、先生…っ」
座ってすぐ、お尻に固いものが触れた気がした。
それが橘のものだと分かるとジッとしていられなくて、恥ずかしい体勢から逃れようと身をよじる。
顔が熱くてたまらない。
お風呂の湯気のせいじゃないのが、とても恥ずかしい。
うなじを舐めながら由宇の胸元ばかりをスポンジで洗う橘は、ビニール袋がびしょ濡れになるのも構わず由宇を捕らえて離さなかった。
「大人しくしろ」
「む、無理だって……っ、ふふっ、くすぐったい…っ」
「くすぐったいだぁ?」
「あっ、やぁっ…! 触んのナシーっ」
スポンジを床に放った橘の手のひらが由宇の平らな胸を揉んで、さらに泡にまみれた乳首を指先で刺激する。
そこには触れられた事がなかったので、いきなり感じたわけではない。
ただ、ゾワゾワッとした何かが背筋を走って由宇の嬌声を生んだ。
「フッ…じゃ摘むのはアリか」
「ナシナシーっ! ぁぅっ…んっ…ん、…!」
「ベッドでもやってやるから、後ろちょっとイジらせろ」
「えっ…ッッ? ん、んっ…っ…」
「乳首よくなってきたな」
「言う、なよ…っ、そんな…っ、そんな事な、い…ぁっ…!」
刺激されてツンと立ってしまったピンク色の小さな乳首を、橘の指先がいやらしくたっぷりこねくり回している。
背中を走るゾワゾワ感が快感だと知るまで、そうかからなかった。
男なのに乳首が感じるのはおかしいのかもしれないと、由宇は立ち上がった自身を見下ろして眉を顰める。
「先、生……っ、俺、変…っ? 男なのに…、声出して…っ、おっぱいも無いのに、……っ」
「ポメのくせに、なーに可愛い事言ってんだよ。 犯すぞ」
「っもう、犯されて、る…っ!」
「こんなの前戯にも入んねーよ。 おら、腰浮かせろ」
「やだっ、また…お尻触る気だろ!」
「泡利用してナカ洗浄してやっから」
「せ、洗浄……っっ?」
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