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第16話

希叶side 「まーちゃん」 「なに?希叶」 「…大好きだよ…」 「俺も…愛してるよ…希叶…」 俺たちは幼馴染みだった…そして恋人だった…麻桜が運命の子供なんて俺たちは誰も知らなかった あの新月の夜までは… 「そんな!麻桜が…」 新月の夜麻桜は青年の姿から少年に変わった 俺との想い出は全てなくなり側近だった夢叶から離れなくなった。 麻桜は日に日に幼くなっていき赤子になった…そしてその前の種に戻りある日姿を消した… 「麻桜…麻桜!!」 「希叶さん!落ち着いてください!」 「麻桜が…何で…何で運命を背負う必要があるの?何で?何で!?いやだ!!いやだ!!」 俺は荒れた。荒れに荒れた俺を長はただ黙って閉じ込めて見つめていた 「ねぇ!!麻桜を返して!!」 あまりにも暴れるから俺は暫くの間幽閉されていた。 その世話役であったのが夢叶。 夢叶も共に幼い頃から生きてきたのだから俺の気持ちは痛いほどわかってくれていた。だからいつもたくさん話しかけてくれた。 「希叶さん。麻桜さんを探すためにもう一度お仕事しませんか?貴方の力が必要になることもあると思うんです」 「わかった…」 元々夢世界の中でも俺は能力が長けていた方ので幽閉されていた間のブランクはすぐに解消された。そして夢に悩む人々を救いながら過ごしていた。そんなとき夢叶から連絡がきた。 「麻桜さんを見つけました。でも…やっぱり…記憶は…」 「そうか…わかった…」 俺は俺でやることが多過ぎて麻桜に会いに行ける日はなかなかやってこなかった。 そしてたまたま夢叶が入社した人間の世界の会社の上司に麻桜の姉がいたのだ。 そして麻桜を想う彼女が夢叶と引き合わせてくれた。そして今日麻桜の重夢のことで俺が呼ばれて…本当に偶然が重なった結果だった。 久しぶりにあった麻桜は勿論俺の事はわからない。とても落胆したが悩みを解決してやりたい… 何も知らない初対面の相手なのだと己に言い聞かせて… 呪いのかかっていたぬいぐるみ。送り主は麻桜の人間界の幼馴染みでありあることから離れてしまった友人である音夢…まさか麻桜のこんなに近くに魔王がいるなんて… まだ人としての心がある音夢にゆっくり語りかけた。 音夢は己の身に何かが起こる予感がしていたようだった… 音夢を魔王にしないためには麻桜と引き合わせる必要性があることを察した。 でも今の状態で麻桜と音夢を対峙させれば… きっとどちらも壊れてしまう…一旦夢世界へ戻り長に話をした。

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