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第15話
「…これが?証?」
昔からあった黒種草に良く似たアザ。これが証?
「そうです」
「もう…きっと時間がない…あの贈り物を届けた人物…それが…次の魔王です…今は人として生きていますし本人もそう思っている…でも…もう時間の問題で…そろそろ彼も魔界へ召喚されるはずです…」
「誰…その人…」
「大畑 音夢」
「おこば…ねむ…」
「えぇ…ご存じでしょう?」
知ってるもなにも…彼は嘗て幼馴染みで親友だった…あの日から離れていったあいつ…誰よりも信頼していたあいつ…誰よりも一緒にいたあいつ…
「…音夢はどこに?」
「貴方の近くにずっといます…しかし…学生時代貴方を救えなかった己を呪い殻に籠ってしまい…それが魔王への歩を早めてしまった…」
「音夢…音夢の家わかるの?」
「…えぇ…調査済みです」
「いやだ!!麻桜は連れていかない!!やだ!!」
突然大声で叫ぶ希叶さんに驚く
「麻桜は…俺の恋人なのに!!」
「え?」
「麻桜…」
体内で何かが弾けた気がした。俺は意識を飛ばした…
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