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第19話

夢を見た。 まだ幼い頃…隣にはいつもにこにこ笑うあいつがいて俺も笑ってて…すごく幸せで暖かくて… そこへ突然雷鳴が響き渡り俺たちは離れた… 「麻桜!」 「…君は…誰?」 ゆっくりと空が白み始めて目を開ける。ベッドの上に寝かされていた 「麻桜さん!大丈夫です?」 「夢叶くん」 「…会いましたか?だれかに」 「うん…俺…いかなきゃ…ごめん…希叶…ごめんね」 「麻桜…」 「ごめん…本当に…」 希叶は涙をこらえて頷いた… 「時が…来たんだね…いってらっしゃい。麻桜…」

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