40 / 150
大事な夫婦の時間
「なんか、むかつく」
ぼそっと、涼太が呟いたのが聞こえた。
「涼太・・・すごく、気持ちいい・・・」
フォローしたつもりが、葵の手の動きに合わせ、腰をひくつかせながらでは、逆効果で。
「涼太‼駄目‼」
根本までくわえ込み、ジュルジュルと唾液を塗り込めると、ズルズル~と、強く吸い上げた。
「っあ・・・ん‼」
目の前がチカチカして、体がプルプルと細かく痙攣する。
愛しい彼らが与えてくれる、めくるめく嘉悦の渦に飲み込まれていく。
「だめ、イク・・・!!」
葵の抜き差しが一層激しくなりーー。
涼太にも、容赦なくしごかれーー。
「あっーー・・・っあ・・・」
涼太の口の中に熱い蜜を吐き出していた。
「ぅ・・・ん、やぁ・・・っん」
休む間もなく、寝そべる葵の上に跨がると、後ろの蕾に、いきり立った彼の雄が、スボスボと飲み込まれていった。
「涼太、待って・・・」
背中を支えるように優しく抱きしめてくれていた涼太。
なのに、まだ、入りきれないのに、彼の張りつめた雄も、浸入を始めて、軽いパニックに陥った。
「大丈夫、痛くしないから・・・」
二人になだめられ、すぅーと、一呼吸置くと、
「葵・・・涼太・・・いっぱい・・・」
腹の奥が二人のでみたされていった。
苦しさも、圧迫感も、彼らが快感に変えてくれる。
「真生、愛してる」
「真生、僕もだよ」
甘く擽るように耳元で囁かれ、歓喜に打ち震えた。
「・・・俺も・・・愛してる」
ゆっくりと抽送が始まりーー。
俺は、二人の肩にしがみつき、はしたない声を上げ続け、底の見えない快楽へと堕ちていった。
涼太、葵・・・。
お前ら二人だから、俺は俺でいれるのかも。
いつまでも、愛してくれ。
こんな俺だけど。
ともだちにシェアしよう!