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終章 夢にまで見た温かな家庭を彼らといつまでも
「葵さんも、優も、あやかさんに祟られるよ。今夜は、彼女の事を偲びながら、まったり過ごすの」
涼太の言葉に、二人は大人しくなった。
「1年前、カミさんと離婚して、こっち戻ってきて、俺一人で蓮を育てんのスゲェー不安だったんだ。涼太に出会い、葵に再会して、ほんとに良かった」
「僕も、真生に会えて良かった」
「一人占め出来なかったけど・・・まぁ、それはそれで、いいかなぁ~」
「二人共、こんなオヤジを愛してくれてありがとうな」
葵と涼太が、頬っぺたに口付けをしてくれた。
「優も・・・ありがとう・・・」
「蓮共々、可愛がってやるよ」
ぶちゅっと、唇に、優の口唇が押し当てられた。
「ちょっと!それ、反則だから!」
涼太が怒って、割り込んで来た。
勿論、葵も。
騒いでいたら、蓮と幸とあかりちゃんが目を覚ましてしまった。
俺ら4人真っ裸で、慌てて服を着たけど、赤面したあかりちゃんの機嫌はしばらく直りそうもない。
でも・・・。
「まぁ、いいんじゃない。パパがなんにんいても・・・」
俺らの関係を認めてくれる発言をしてくれた。
いつのまにか、大家族になったけど、愛する三人の旦那様と、愛しい三人の子供達とこれからも、手を取り合い、協力しあって生きていこう。
蓮の障害を理解してくれる大勢の人たちと共に。
こんなオヤジで、ダメダメなパパだけど、愛してくれてありがとう。
おわり
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