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告白 修斗の場合⑨
さっきシャワーを浴びた時に自分で少しは解していたけど、俺だってココは未経験だ。
あんなのがこんな所に入るのか凄く疑問だった。
「ちょっ? ……康介、なに?」
突然ポーチを奪った康介が、俺を組み伏せ背中を押さえつけてくる。なかなかの強い力に俺はうつ伏せにされたまま体を起こすことが出来なかった。
「修斗さん…… 俺が解してあげる……」
え?
康介に腰を掴まれ、グイッと持ち上げられた。そのせいで俺は自然に康介に尻を向けて四つん這いのスタイルになってしまう。
「ほら! 修斗さんお尻ちゃんと突き出して…… 」
そう言いながら康介は俺の肩甲骨辺りをグッと押した。なんなの? さっきから康介の強引さに驚かされる。
顔と胸を枕に埋め、尻だけ持ち上げた格好に恥ずかしがる暇もなく、ヒヤリとした感触とヌルっとした康介の指が俺のアナルに触れた。
「んぁっ! ……ちょっ……待って康介」
クチュクチュとした音と共に、康介の指先が俺の中に吸い込まれていくのがわかった…… 異物感と恥ずかしさ、感じたことのない感覚に俺はちょっと怖くなってしまった。それでも康介は全体重をかけているのか俺の背中をぐっと押さえ込んだままでいるから身動きも取れない。
「んっ、あぁぁ……あ! や…… 待って、あ……」
恥ずかしさと康介の顔が見えない不安、抵抗のあった指の異物感を押し退けて新たに湧き上がる気持ちよさで頭の中がごちゃごちゃとしてくる。枕に顔を押し付けて、俺は自然に出てしまう涙と喘ぎ声を誤魔化した。
「修斗さん……どう? 痛くない? 大丈夫……?」
俺の背中にキスをしながら、康介の指はすっぽりとアナルにおさまり中で蠢いている。
「痛く……ない……ん、あ……あっ! そこダメ……」
ケツにばかり気を取られていて、いきなり前も弄られたことに驚き大きな声を上げてしまった。
「ひぁぁ! 待って……あぁ、康介、や……だめ、康介……んん……キス、して 」
俺はガクガクする膝と腕をなんとか突っ張り上体を起こしながら振り返り、康介にキスを強請った。
「んっ……修斗さん、可愛い…… 」
康介はそう言って笑い、貪るようにキスをする。混ざり合ったお互いの唾液が口の端から溢れるのを康介が指で拭ってくれた。
「修斗さん……もうだめ。挿れてい? 」
「うん……でも、後ろ向きはやだ」
康介の顔が見えないのは嫌。
「康介……ギュッとして…… 」
……俺、どうしちゃったんだろう。いつもはワンコみたいな可愛い康介なのに…… 康介の男らしさにドキドキする。
康介は顔を紅潮させて、荒い息遣いで俺を康介の方へ引き寄せると、これでもかってくらい力強く抱きしめてくれた。
俺は康介に身を委ねる。康介は潤んだ瞳で俺を見つめ、小さく「挿れるよ……」と呟き、康介自身を俺にあてがった。
「辛かったら言ってくださいね……お願いだから無理しないでね…… 」
そう言いながら、ゆっくりとゆっくりと康介が侵入してくるのがわかる。
「んんっ……ん……」
圧迫感は凄いけど、康介が気を遣ってくれてゆっくりと丁寧に挿れてくれるから痛みはほんの僅かだけ。
「修斗さん……入ったよ…大丈夫? 痛くない?……んっ、やべ…… めっちゃ気持ちいい……」
俺にしっかりと抱きついたままの康介が耳元で囁くから、頷きキスをしてそれに答えた。
蕩けるくらいにずっとずっとキスをしてくれる。俺を強く抱きしめたまま、康介はゆるりと腰を律動させた。
なにこれヤバい…… 気持ちいい。
「康介……いいよ、好きに動いて……」
唇を離し、俺は康介に囁いた。
「だめだよ修斗さん……そんなこと言ったら……ああ、ごめんっ……俺我慢できない……」
そう言った康介は、グイッと俺の片足を肩に担ぎ、担いだ俺の内腿にもキスをしながら激しく腰を律動させてきた。
突然の康介の腰の動きに俺の脳がついていけない。
「あ! ……あっ…あっ! ……あぁ、あっ…… やっ……」
康介にされるがまま、勝手に恥ずかしく喘ぎ声が漏れてしまう。好きに動けと言ったけど、ここまで激しいなんて聞いてない!
「あぁぁ…… 修斗さんっ! 凄え気持ちいい! …….どう?……修斗さんっ!……気持ちい?」
康介が夢中で腰を打ちつけながら、俺の頭を抱えて喉元に口付けた。
「大好き……修斗さんっ! ……好き、好き…… 俺、大好き……」
康介の言葉が腰にくる……
康介に破茶滅茶に突かれながら、あられもなく硬く反り勃ちユラユラとしている俺自身にそっと触れてみる。
「んぁっ……やばっ……でる……あぁっ 」
無意識に自分のを握り込みちょっと扱くとあっという間に俺はイってしまった。
「ん!…… なかギュってなった……やべっ! 俺もイくっ……待って……んんっ……んっ、修斗さんっ!…イく…んぁっ!」
更に激しく腰を振る康介。額に汗かいて、色っぽい顔をしている。俺の中で康介の質量がぐぐっと増したかと思うと、俺をギュッと抱きしめすぐに康介も俺の中で果てた。
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