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修斗の誕生日 10
場所は変わってホテルの一室──
「ん……ちょっと……康介、んっ! 力……強いって……」
部屋に入ってすぐ、堪らなくなり修斗さんに抱きついてしまった。
俺の腕に抱かれた修斗さんは苦しそうにジタバタしている。
「修斗さん……俺、バイトばっかしてて修斗さんと遊べなくてゴメンね。寂しかったですよね?」
修斗さんは明るくていつも元気だけど、人一倍寂しがりやなの、俺知ってる。
「ん……大丈夫だよ。康介、俺のためにバイトしてたんだもんな。ありがとう。初めて好きな人と一緒に過ごす誕生日……俺めっちゃ嬉しいよ」
お互いの額をコツンとつけて笑い合う。
そのまま自然に唇を重ねた。
……あぁ、やっぱり大好きだ。
「俺、シャワーいってくる。康介も一緒に……行く?」
「いや……先に行ってください」
絶対風呂場でいたしてしまう自信ある。
エッチするのはプレゼント渡してからだ……
そう思って俺は一人修斗さんが出てくるのを待った。
しばらくして、また頭をビショビショにしたままの修斗さんが出てくる。
「ほら、またビショビショ……ドライヤーしなくちゃ」
そう言って俺がタオルでゴシゴシしながら、髪の毛を乾かしてやった。
「ありがと。 康介に頭触られるの気持ちくて好きなんだ〜」
クスクスっと笑う修斗さん。
……やっぱりビショビショなのはわざとか。
「修斗さん……俺、プレゼントあるんです」
バッグからプレゼントを取り出し修斗さんに渡した。
「マジで? やったぁー! ありがと、康介 」
子供みたいなキラキラした笑顔で修斗さんはベッドに飛び乗り、包みを開けた。
「なに? アンクレット? ブレスレット? かっこいいね」
ターコイズブルーのアンクレット……
今年の誕生日プレゼントは、修斗さんに似合いそうな柔らかな色合いのアンクレットに決めた。
「アンクレットです。付けてあげるから……足出して」
ベッドに座ってる修斗さんからアンクレットを受け取り、対面に座る。
どうでもいいけど、修斗さんパンツ一丁でいるけど……その下着さっき買ったやつ。
超ローライズのブリーフなんだけどさ、修斗さんは小尻で体毛もほとんど無いからカッコよくエロく穿きこなしてる。
お尻の割れ目がちょこっと見えちゃってんのがまた唆る。
俺も同じの貰ったけどさ……俺はやっぱり無理じゃね?
「………… 」
そんな考えはとりあえず置いといて……
俺の前に座る修斗さんの足首を持ってアンクレットをつけてあげた。
「うん、よく似合ってます。この色にしてよかった…… 」
アンクレットのついた綺麗な足首を摩る。
顔を上げたら修斗さんと目が合った。
無言のまま、修斗さんは足を俺の前へ突き出す。
「んっ… 」
修斗さんの足が俺の股間を軽く撫でた。
「プレゼントありがと……」
俺の股間を軽く足で摩りながら上目遣いで俺の事を見つめる修斗さん。
……ダメだって。
そのまま吸い込まれるように唇を重ね、修斗さんを押し倒した。
「煽らないでください。もう限界…… 」
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