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昼食後・礼於side

「いらねえ」 「ええっ!?」 ドヤ顔で救急箱を持ってきたミナセを一蹴する。『ええっ!?』じゃねーよ、と俺は呆れた。 『責任を取る』と言うから何かと思えば手当ての意味らしい。こんな掠り傷で大袈裟すぎるだろ… ガーンな顔をしていたミナセはフルフルと頭を左右に振ると、「そうかレオくんは僕の治療の腕が心配なんだね…。でも心配は無用だよ!僕は子供の頃から何も無い所でも転べる子だったからね…怪我の治療はお手の物だよ!」と自慢気に言った。自慢できる事じゃねえ。 「さあ僕に任せて!」と尚も続ける奴に付き合っていられず俺は立ち上がり玄関へ向かう。ドアを開けて(よく見たら鍵掛かってなかった。無用心もいいとこだ)出た所で「待って!」とミナセに追い縋られた。…何だこれ昨日のデジャビュか。 「駄目だよちゃんと治療しないと!化膿したら大変だよ!」 「しねーよこんくらいで!放っときゃ治る」 「せめて消毒だけでもっ」と食い下がるミナセを振り払うが、後ろから抱き付かれた。 「嫌だ!離さないからっ…!大人しく僕に身を委ねて!」 あまりのしつこさに俺はキレかけた。 しかし、その時ドサッという音が聞こえて前を見る。 そこには菓子が入ったコンビニの袋が落ちており、傍らには鷹が立っていた(俺の部屋の前だ)。目をかっぴらき大口を開けてアワアワと戦慄いている。 「マジっすかレオさん…男に身を委ねてって…マジっすか…そんな趣味が…」 だから、ちげえぇぇえええ!!!!!!!

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