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昼食後・睦月side

お蕎麦を食べてゆっくりとお茶を飲んだ。 その間にも僕はレオくんとお話して(と言っても僕が一方的に話しかけてレオくんが相槌を打つだけだったけど)、彼が今度高校2年生になること、近くの学校に通ってることを知った。 趣味とかも色々知りたかったけど…ちょっと図々しいかなと思って止めた。友達になったばっかりだし、もう少し仲良くなってからの方がいいよね!僕の方がお兄さんだし、気を使わなくちゃ!(ちなみにレオくんは僕が大学生の上京者だと察していたみたいだった。凄い!) さて、と正座から膝立ちになる。お兄さんスマイル(のつもり)で「じゃレオくん、僕お皿洗ってくるからレオくんはゆっくり…」と言いかけると真正面に座っていたレオくんの姿が無い。 レ…レオくんが消えた!! と思ったら台所で水を出す音がして、レオくんがジャバジャバお皿を洗っている。 し、瞬間移動…!!? じゃなくて。僕は慌ててレオくんの元に駆け寄る。あああ、お客様に食器を洗わせるなんてお兄さんも形無しだ。「いいよレオくんっ」と彼に呼び掛けた僕はハッとする。洗い物をするためシャツの袖を捲り上げていたレオくんの腕に、真新しい傷を見付けたからだ。 どこかに擦ったような怪我。僕は昨日転んだ時の事を思い出しサッと血の気が引いた。 「レオくん、その腕…」との僕の言葉に『しまった』という顔をしてシャツを戻す彼の態度に確信する。 レオくんは昨日、僕を庇って怪我をしてしまったんだ!! なのに僕に黙って…なんて健気な弟くんなんだ…!! 感極まった僕はガッとレオくんの二の腕を掴み、強い目で彼を見る。「な、何だよ…」と引き気味のレオくんに宣言した。 「ごめんね…僕が全部責任を取るよ…!」

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