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プロローグ

絶対に泣かせたいカテキョ(高校生)と絶対に泣かない高校生(ヤンキー?)の 『はじめまして。』 … 雅side 「みてみてみっちゃん!これ!俺のテスト!」 勢い良く俺の安眠をデケェ声で妨害してきたそいつは何故か俺にテストの答案用紙を見せてきやがった。 ふざけんな. 「…お前後で絞める。」 「えぇー!!それは無ぇだろー… じゃなくて、」 今度は俺の目の前、答案用紙がキスしそうな距離にあった 「てめぇ、コロs……ぞ?」 殺害予告を告げようとしたら赤い数字が視界に入った はちじゅう……は? 80点?! おかしい。何かの見間違いかセンコーの書き間違い…、なんてある訳ないし。 まさか、コイツ進○ゼミとかわけのわからない手口を使ったんじゃ… 「オメー、やっていい事とやっちゃいけない事があるだろうg((」 と、俺は殴り掛かろうとした。 「ちょっ!!タンマ、俺何も悪いことしてないから!」 「あ?じゃあんだよこのデタラメな点は」 「デタラメなんかじゃねぇよ、これは俺と先生の努力の証さ!」 は.? センセー? ドリョク? アカシ? 「何言ってんだ、キモ。てか喋り方キモ。」 「さっきからみっちゃんひどくね?俺泣くわー」 「勝手に泣いとけ」 で、その点はどーした。 なんて聞いたらますます面倒くさそうだからさっさと切り上げるか 「じゃーな。帰るわ…」 「え、何も聞かないの?!聞いてくれるよね?ね!」 コイツ… まぁ聞いて損することは無いだろうし、俺もそこまで鬼じゃないし聞いといてやろう 俺のために、 「じゃあ、ソノテンスウハドージタンデスカ」 「そっかそっかーそんなに聞きたいかぁ!」 俺がそんな言葉に呆れて帰ろうとしたことを察したのか 「ぁあ!まって。ごめん行かないで!」 「だったらさっさとしろよ」 「ふっふっふ、実はね俺家庭教師雇ってるんだよ」 「カテキョ?それだけ?…帰る」 「だけ…?って、帰るの?…まってって!!」 「まて」なんて言葉は黙々と歩いてるうちに聞こえなくなった と、いっても俺も正直ヤバイ。 鞄に乱暴に突っ込んだくしゃくしゃの答案用紙を見て絶句するばかりだ。 言葉を発しようとしても憂鬱なため息しか出ない … 「ただいまー…つっても誰も居ねぇよな」 「腹減った…」 俺は誰も居ないリビングのドアを開ける 「…ん、あら?もしかしてみーちゃん?みーちゃんよね!」 久しい声と呼び方は耳鳴りがしそうなくらいキーンと鳴った気がした。 その声の正体は俺の嫌いな母親だった。 「ババアがどの面下げてここにいやがんだよ!」 「いやんもぉー、みーちゃんこわーい」 母親の手元を見ると缶ビール… ほろ酔い状態だとわかる。 「あ、あのぅ…」 するとキッチンの方から見知らぬ気弱な男の声が聞こえた 声のする方を見ると俺と年の変わらない陰気そうな男がカップを両手に持ち立っていた。 「おいババア、このヤロウは誰だよ。また男を連れてきたのか」 「おとこぉ?何言ってんの、 …あぁ!翔太くんのことね」 そのショータとかいう奴は机の上にゆっくりカップを置き俺を見てニコッと微笑んで 「はじめまして。今日から雅くんの家庭教師をさせて貰う朱坂翔太です。」 は? カテーキョウシ? .

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