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遠くの夕焼けに初恋、消えたー3

シャワーを浴びながら、僕は教室で見た光景を思い出す。 キス、していた。 治夫と寧々。 二人は付き合っていたのか。 いつから? 全然、知らなかった。 二人ともそんな気配、少しも見せなかったし。 気付かなかった。 治夫もそんな雰囲気、少しも見せずに僕と普通に接していたなんて。 信じられない。 そんな治夫を親友だと思っていた僕も。 馬鹿みたいだ。 「………う……っ…」 僕はシャワーを浴びながら、声を殺して泣いた。 いつまでも。 -この日、僕の初恋は終わった。

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