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恋と嘘と現実とー14
僕の事は忘れているのに、寧音の事は覚えているなんて…。
寧音を覚えていて、僕を忘れるなんて…。
それって…。
それって…。
すっげー、ムカつく!!!!!!
…なんか…思い出すと、ますます腹が立ってきたぞ。
寧々を覚えていて、僕を忘れるってどういう事だよ!!
普通、反対だろ!!
ってか、誰を忘れても、僕の事は覚えておくもんだろ!!
…それを…。
それを…。
本当に、僕の事が好きなのか!?
『俺は別に隼人が男だから好きになったわけじゃないぜ。女でも好きになっていたし、老人でも、赤ちゃんだったとしても、好きになってた』
…そう言っていたのは誰だよ…。
一目惚れだって言ったのに…。
だったら…。
…記憶を無くしても…もう一度、僕に一目惚れしろよ…。
あんな…。
あんな、知らない人を見るような目で僕を見るなんて…。
…酷いじゃないか…。
やっと自分の気持ちに気付いたのに…。
まだ、告白もしてないのに…。
…目の前が涙で滲む…。
酷いじゃないか………。
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