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昨日のあの一件が大きかったのか、朝早くに葉璃へとかかってきた佐々木からの電話を平然と取った聖南は、淡々と対応していた。
「葉璃まだ寝てっから用件は俺が聞く」
『そうですか。セナさんへの伝言のつもりだったのでちょうどいいです。今日はハルカの時以外はセナさんと過ごして構いません』
「お、じゃあ葉璃の時はCROWNの楽屋に居させていいの?」
『そういう事です。局は違いますが番組形態は昨日とほとんど変わりませんから、CROWNさんとmemoryの入り時間もさほど変わらないかと。十六時に楽屋で待っています』
「分かった、葉璃に伝えとくよ」
『よろしくお願いします。何かあった時のフォローもお任せします。それでは失礼します、副総セナさん』
「てめ! それ言うなっつーのに! ……あ、切りやがった」
葉璃のスマホを枕元に置いた聖南は、スヤスヤと向こうを向いたまま眠っている葉璃を抱き寄せて腕にしまい込むと、二度寝をしようと瞳を閉じた。
それから数時間、二人は久しぶりに昼近くまで惰眠を貪り、のそのそと起き出すかと思いきや聖南は葉璃にがっついていた。
「んっ……聖南さん、……今日も仕事、あるのに……っ」
「我慢できねぇんだもん……」
「……っ……」
葉璃が完全に目を覚ます頃にはすでに、聖南はたっぷりのローションで濡らした指で穴を拡げていて、クイッといいところを押してはグチュグチュと音を立ててかき回している。
聖南が目を覚まして何気なく手をやったそこに、ぷるんと可愛く朝勃ちした性器があれば迷わず下着をずり下ろすのが彼氏の役目だ。
布団の中に潜り込み、モゾモゾとそこに辿り着いて玉ごと口に含んで味わうなんて事も、役目の一つ。
あとは起きた時に「気持ちいい」と思ってもらえれば聖南もやり甲斐を見出すので、少々激しめに指を動かしていた感はある。
「今は一回でやめて、あとは夜に取っとく。だから集中しような」
「んんっ……!」
キスをしても乳首を弄くり倒しても、何やら気が散っている葉璃を目を細めてよく見てみると、視線も下半身もずっとモジモジしていた。
「あ、あのっ、違くて……あの……トイレ行きたい……」
「マジで? 最高じゃん。もらしていいよ」
「え!? 何言ってるんですか!! そんな趣味には付き合えません!」
聖南は本心だったが、そのビックリ発言に唖然とした葉璃は聖南の指を強引に引き抜かせるとトイレへ走って行った。
「……別にいいのに。俺、葉璃のなら飲めそうだけど」
ベッドに取り残された聖南は、ローションを昂った自身に塗りたくりながら、またも葉璃が聞いたら失神してしまいかねない暴言を呟いた。
そして唇を尖らせながら戻ってきた葉璃をベッドに引っ張って押し倒すと、獣化した聖南は雄健にその体を貪った。
一回だけだからと我慢し続け二時間近く葉璃をしつこく愛した結果、ハルカの影武者前にヘトヘトにしてしまい頬が風船状態の葉璃から大ブーイングを食らう羽目となった。
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