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第26話

「な、んで……君が…」 「追っ掛けてきた。」 動かずにいる相川を横目に、隣に腰を降ろした古志はコンビニ袋から中身の少ないペットボトルを取り出すと煽った。 上下する喉仏から滴る汗が真っ白いシャツに染みていく。 「ぷはっ、これ、先生の分。 もう温いけど。」 「え、あ、…」 手渡されたペットボトルは緑茶で、温くて、どういう事だと目の前の生徒を見遣ると汗を拭っていた生徒と目が合ってしまった。 「先生の為に朝買ったやつ。 先生の分。」 「僕の…分…」 「そ、脱水症になるから飲んでください。」 この生徒から逃げてきた筈なのに… なんで…… どうして…… 「は、せんせ…なんで泣いて、」

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