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第47話

「光輝さーん、学校良いの?」 「ん、ぇ…? …がっこ…」 寝惚け眼で目覚まし時計を見るが、裸眼ではぼやけてしまってよく見えない。 手を伸ばしてハッとした。 「学校…! で、でんしゃ…、い、行かなきゃ…っ」 ふとんから飛び出ると腰が痛くて、奥歯を食い絞めた。 痛いが、急いでスラックスを拾う。 洗顔、歯磨きをしながら靴下は干した物から同じ色のを取り足に引っ掛ける。 鞄に必要な物を詰めて、口の中を濯いで、ベルトを締めた。 自業自得だが、本当にギリギリだ。 靴を突っ掛けトントンッと爪先の位置をずらした所で、ふとんから抜け出てきた古志が玄関先までやって来た。 「光輝さん。 行ってらっしゃい」 ひらひらと手を振りながら微笑む古志くんに胸がときめいた。 甘い笑顔がとてもよく似合う。 「あ…、行って、きます」 相川は頭を下げて駅へと走った。

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