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おまけ

[レイヤからの理解不能な電話を取る龍ヶ崎家の月森さん] ※龍ヶ崎家の月森さんはレイヤの父(経営者)の秘書です。 Prrrrrr…… 月「? (プライベートフォン?)」 父「ん、君のプライベートフォンが鳴るなんて珍しいね。いいよ出ても」 月「業務中に申し訳ございません。失礼いたします。 ………これは」 父「?どうしたの?」 月「いえ、社長の息子のレイヤ様より着信が届いておりましtーー」 ガタッ! 父「何だって!? ちょ、ちょっと、月森出るの待って、母さん呼んでくるから! 母さーん!!」 母「あら、呼んだかしらあなた?」 父「母さん!あのね、レイヤが月森の携帯に電話をかけているんだよ!」 母「まぁ!あの子が月森を頼るなんて幼い頃以来ねぇ……一体どうしたのかしらっ!月森、早く出て頂戴!」 父「あ、スピーカーにしてくれ!私たちも聞きたい!!」 月「(全く…あなた方はお変わりありませんね) かしこまりました」 ピッ 月「お久しぶりで御座います。レイヤ様」 レ『月森か、久しぶりだな。お前に聞きたいことがあって連絡した』 月「は、いかがされましたでしょうか」 レ『シャンデリアの蜘蛛の巣は、どうやって掃除するんだ?』 月「…………は?」 父「(ちょ、母さん…っ、くくっ、聞いたか今の!)」 母「(えぇ勿論よあなたっ、あの子の口から〝掃除〟って…っ!)」 父「(しかもシャンデリアの蜘蛛の巣とか……っ、くくくっ)」 母「(ちょ、ダメよっ、私ももう声が出ちゃいそう……っ)」 月「(全く、このお2人は……) レイヤ様、何故そのような事を?」 レ『あぁ? デミグラスハンバーグに負けt、……んなもんどうだって良いだろが』 月「? (デミグラスハンバーグ?)」 父「(デミグラスハンバーグに…負けた? 何を言ってるんだ息子は…しかもデミグラス…っ) くっ、くくく……っ」 母「(あなた声漏れてるわっ、駄目よっ、わたしももうお腹痛っ…ふふっ)」 レ『? おい月森、聞いてんのかてめぇ』 月「は、聞いております(いかん、レイヤ様の回答があまりにも突拍子過ぎて考え込んでいた)」 レ『聞いてんならとっととシャンデリアの掃除の仕方教えやがれ』 月「かしこまりました。先ず始めにーー」 ポソッ 母さん母さん。 なぁに? あなた。 これって小鳥遊の子のおかげかな。 そうでしょうねぇ、だってこれまでこんな事無かったですもの。 ふふふ。もしそうなら、龍ヶ崎のも、何だか叶いそうな気がするね。 そうねぇ。 大丈夫そうな気がするわね。 やっぱり、今回の婚約は大正解だったかな。 クスクス、どうでしょうね。 何はともあれ、私たちは見守りましょう。 あの子たちをーー

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