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「っ、ハルが目覚めた!」 「ハル様っ!!」 「……イロハ…タイ、ラ………?」 「ぼ、僕保健室の先生呼んできます!後、月森先輩達に報告してきます!」 パタパタパタッと何かが駆けていく音がした。 まだ意識がぼやけていて、ぼーっとしてしまう。 (あれ? 俺…何してたんだっけ……?) 「ハル大丈夫っ? もう何処も何ともない……?」 ーーあぁ、そうだ。 (俺、変質者に………) 「安心していい、もう何もないから」 「カズマ……」 よしよしと優しく頭を撫でられて、凄く安心する。 「ここ、は………?」 「自分の部屋だ」 「自分の、部屋……」 (あれ? 俺確かレイヤの部屋に居なかったっけ?) あの後、レイヤの部屋へ運ばれて それから、ベッドでーー 「ーーっ」 (うわぁぁそうだ……俺、レイヤに………っ) 身体中…いっぱい、触ってもらって。 たくさんたくさん気持ちよくなってしまって。 『ぁあっ、ぁ、レイ、ヤっ』 (恥ずかしい声…いっぱい出た……) うわぁどうしよう俺…どんな顔してあいつに会えばいいの!? 絶対顔直視できないやつじゃん……っ。 「ハ、ハル? 顔赤いよ…大丈夫?」 「ぁ、ごめ、大丈夫だよっ、本当に平気みたい」 熱くて熱くてたまらなかった体は今は普通だし、あんなに悪かった体調も、もう何ともない。 「本当か……?」 「うんうん。2人とも、心配してくれて有難う」 「ううん…でも、顔赤いからまだ寝ててね。 ーーもしかしたらまだ熱あるかもだし」 「ぇ、熱……?」 「うん。あの後会長の部屋に運ばれてから、ハル熱出しちゃって……」 「そう、だったんだ……」 全く記憶にないけど、体の熱が引いていくのと引き換えに体調不良が一気にやってきたのは、何となく覚えてる。 (そっか…俺、熱出しちゃってたのか……) 申し訳ない事したな。 レイヤ、いきなり俺の意識無くなってびっくりしただろうな。 ただでさえ文化祭で忙しいだろうに、手煩わせちゃった…… 今、どんな状況なんだろうか。 俺も早く生徒会や自分のクラス手伝わないと…… 「熱が出て、会長や月森先輩・保健室の先生が交代交代で看病して、やっと熱が下がって… 今朝ここに運んでくださったんだ。 本当に心配したよ、ハル……っ」 「ーーぇ?」 ちょっと、待って 今、イロハは何て………? 「イ、ロハ… 今日って、何曜日……?」 「今日は、火曜日。 ーーーーハルが倒れてから、5日経ってるよ」

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