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番外編【〝佐古〟ヒデト】1

※番外編は読み飛ばしていただいても結構ですが、後々繋がる場面があります。 ------------------------------------------ お世話になっております、花町です。 文化祭編、長くなってしまいましたがお付き合いいただけて感謝しかありません、有難うございます。 ここから一気に佳境に入ります。引き続きお付き合いいただけますと幸いです! その前に少し番外編を挟みます。 【佐古ヒデトの過去】です。 幼い佐古を書くのがひたすらに楽しかった……笑 よろしければご覧ください。 花町 シュガー ------------------------------------------ ***【登場人物】*** 佐古ヒデト 佐古ユミカ(佐古の母) ?????(佐古の新しい父) 【side 佐古】 『ヒデトッ、ヒデトぉぉっ、あぁぁあぁぁ!』 泣きながらおれを抱きしめる、強い人。 おれは、この人の笑ってる顔しか見たことが無かった。 (そっか。お母さんも、女の人なんだ) 「女の子には優しくしなきゃダメよ」と話してた学校の先生を思い出す。 今、目の前で必死におれを抱きしめて…大声を上げて泣くのは紛れもなく自分のお母さんで。 (あぁ、そっか……) もう、お父さんはいないんだ。 『ヒデト……っ、母さんを、頼むなぁ!』 (そう…お父さんは泣いてた) 悔しそうに、悲しそうに……、笑いながら 泣いてた。 だから、おれがお母さんを守らなきゃ、いけないんだ。 抱きしめてカタカタ震えてる体に、そっと手を回す。 『お母さんっ、だいじょうぶだよ。 ーーおれが、いっしょにいるからな』 『っ! ヒ、デト……っ、ヒデトぉっ』 これからは、おれがこの人を守らないといけないんだと そう、子どもながらに誓ったのは 確か、小学校に上がってすぐ、1年生の頃だったーー

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